松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

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「サウンド・オブ・サイレンス」 by サイモン&ガーファンクル

前項のコメント欄にも書いたし、過去にも叫んだ覚えがあるのですが、松月の大好きな南こうせつさんとポール・サイモンには悲しい(?)共通点があります。

それは「かぐや姫やサイモン&ガーファンクルの根強い人気のわりに、ソロ作品に対する評価が低い」こと(苦笑)。

でも、グループの人気があったからこそ今があるのでしょうし、オールド・ファンの方々には、やはり青春時代に聴いた歌の方が心に残っているでしょうし、そんな親や先生の影響で若い世代にも伝えられていくと考えれば、しかたないのでしょうね。

「今の姿を見てほしいのです。」と、新曲を披露した後、息のあった拍手を浴びて、「あの歌を歌えばいいんですね!?」と、こうせつさんは「神田川」を歌い、聴衆を喜ばせていましたが、ポール・サイモンもまったく同じように、この歌を歌ってるんじゃないかなぁー。そう、「サウンド・オブ・サイレンス」(The Sound of Silence)。

この歌が有名になったいきさつは、わたしが語らなくてもsayaさんベンジャミンさんがていねいに解説してくださっていますので、おまかせしまして、こちらではこの歌の「らいむ&りーずん」を語りたいと思います。

「静寂の音」・・・もう少しわかりやすくいえば「音のない声」でしょうか。この表現が伝えようとしている意味をずーっと考えていたのですが、「ソング・フォー・めぐみ」の記事を書いて感じたのです。ちょうどこれまでの世論と拉致被害者の家族の訴えのような、心から伝えたいことなのに届かない、そんなメッセージなのではないかと。

speakは「意思をはっきり伝えるために声に出す」ということですから、ちょうどこちらでのコメントやメールのやり取りが「speakせずにtalk」の状態でしょう。顔の見えない相手に文章だけで想いを伝えるのはとても難しいです。わたしは絵文字や話し言葉を多く使っていますが、それでもうまく伝わらないことがあります。声の調子は相手の心を感じ取るために重要なものなんだと感じました。

また、listenは「意味を理解しようと耳を傾ける」ことなので、「listenせずにhear」だと相手の話を深いところまで聞けていないことになるでしょう。そして「声に出して歌われることのない歌」とは、意思の共有ができていない状態なのかもしれません。

ただ音楽を聴くだけでなくライブに行く意味、こちらで環境保護やら平和やらを訴えるだけでなく地域の活動に参加することの大切さなどを改めて感じました。

実際に会って話をすればメッセージはまっすぐ伝わるし、人の心のぬくもりなども直に感じ取ることができますよね・・・

というわけで、ポールとアート!
どっちか片方でもいいから、近いうちに来日公演、期待してますよ!!

さて、今日の映像は2003年の今頃「グラミー功労賞」を受賞した時の再結成パフォーマンスです。実はこれが松月が初めて見たリアルタイムでの動くS&Gの映像でした。この後再結成ツアーも実現し、もう本当に興奮しておりました。今の時代でもギター1本で聴衆を総立ちにさせてしまう2人は凄いですね。歌い手はすっかり歳をとっても、彼らの歌は今なお心に響くものがあります!!

http://www.youtube.com/watch?v=debgoWX1tLU


以前にもお話ししたように、高校時代の松月にとってS&Gの歌は心の慰めでした。登校中に左手を強く打撲した時も、痛みを忘れるために父の古いギターを借りて「サウンド・オブ・サイレンス」を練習していました。下の訳詞はその時に書いて歌っていたものを手直ししたものです。拙いですが、記念に載せておきたいと思います

「静けさの声」
訳詞:ひたち松月

やあ暗闇よ また話そうよ 幻が忍び寄り その種を残して
今なお記憶の中に 響く 静けさの声

夢の中ひとり 狭い通りを 照らす明かりのもと ふと顔を上げれば
まぶしいほどの光の中に 聞こえる 静けさの声

光の中には 幾千人もが 言葉にも出さずに 耳も傾けずに
歌われぬ歌を書いて 乱さぬ 静けさの声

激しさを増す この静けさに 呼びかける言葉も 差し伸べるこの手も
弱い雨のように むなしく響くばかり

人々がみな 祈る光は 神の教えを説く 言葉を映し出す
み言葉は街の壁に書かれていると ひそかに ささやく 静けさの声


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テーマ:心に沁みる曲 - ジャンル:音楽

*** COMMENT ***

NoTitle

松月さん
 貴重な映像ありがとうございます。この歌、本当に涙があふれてしまいます。私などは、「卒業」のリアルタイム世代なのの、この歌を聴けばすぐにあの時代にタイムスリップしてしまうのです。いろいろな切ない思い出がよみがえってきます。
 前にも書いたかもしれませんが、S&Gが東京ドームでコンサートを行った時、前座が南こうせつさんだったのですよ。神田川を歌っていましたが、ちょっと異色の前座でしたね。でも彼は舞台裏でS&Gといろいろお話をしたんでしょうね。うらやましい限りです。
 このthe sound of silenceの解釈はいろいろだと思います。1970年代のアメリカでwell-known strangersという言葉をよく耳にする時期がありました。毎日会うんだけれど、だれだか知らないし、興味もない、というような人のことだそうです。これは社会現象として考えると、本当にさみしい状況ですよね。こんなこともこの歌の中ではうたっているのだと思います。
 hearとlisten、speakとtalk、すばらしい使い分けですね。松月さんのおっしゃる通りだと思います。私たちも、ともするとhearするだけで、listenしなかったり、speakするだけで、talkしないことが多々ありますものね。
 silence like a cancer growsなんてくだりは怖いですね。知らぬ間にガンの進行のように「静けさ」が進行する。まさに今の世の中はガンの末期のような気がします。音はするけれど、コミュニケーションのための音ではない。その代表が日本で言えば国会でしょう。
 もう一度よくこの歌の意味をかみしめながら歌いたいと思います。この歌、ポールのパートをテープに録音しておいて、それに合わせてアートのパートをうたうと、なにか、S&Gになったような気がして、何回もそんな風に歌ったものです。本当に良い曲ですね。

The Sounds Of Silence の映像

松月さん
こんばんは

この話題で参加しないわけにはいかないので投稿させて戴きます ( 笑 )
下記サイトで
1966年6月頃、ヨ-ロッパのTV局での映像を見ることができます、2人共若いです ネ
素晴らしい!!映像です。

http://www.wat.tv/video/the-sound-of-silence-qcps_qdl7_.html

さて、「speakせずにtalk」の時間です(笑)

Georgeさん、

1993年のS&Gの来日公演へ行かれたと、No.55の記事の下で教えてくださいましたね。こうせつさんも楽しみにしていたようですし、いろんな話をしたんでしょうね。前にポールからもらったギターを大切にしていると、どこかで聞いたことがあります。

well-known strangersですかー。そうですよね、出会った方には初対面であろうと声をかけずにいられないわたしにとっては、寂しいですよこれは。毎日会ってるのなら、笑顔であいさつくらいは交わしたいなと思います。でも、そういう人ってたいていお返事してくれないんですよね・・・v-390

お、Georgeさんもハモっていらっしゃいましたかー。わたしはアルバム「水曜の朝、午前3時」で、ステレオの右のスピーカーを外すとアートの声が消えるので(ごめんアート!)、残ったポールの声とハモるのがたまらなく気持ちよくて好きです(笑)v-340

7th Avenueさん、

しばらくぶりのコメント感謝です!v-411

映像のご紹介ありがとうございました。さっそく拝見しました♪
ほんとに2人とも若いですし、ハーモニーもみずみずしくていいですね!
かっこいいというより、とってもかわいいですねv-343

NoTitle

こんばんは^^
リンクから私の記事にとんでみたら、「こんなこと書いていたのね」って読み直しちゃいました(笑)
心から伝えたいことなのに届かない・・・、そうですよね。
私が記事に書いている「コミュニケーションの欠如」とは、本当に松月さんが書いている通りだと思います。
ガンが進行するように静けさが進行するのですね。勉強になりました。
「静けさの声」ですかぁ・・・、なるほど、さすがです^^

The Lack of Communication

sayaさん、

ていねいなコメントをいただき、ありがとうございます!
先輩が熱心に語ってくださっていましたので、ご紹介させていただきました♪
「烈火のごとく怒ったポール」も、意外にかわいいかも!?v-410

sayaさんのおっしゃるように、ポールはどこかのインタビューでこの歌について
“A societal view of the lack of communication”と語っていましたが、
Georgeさんの「今では静けさの病が末期まで進んでしまった」というご意見に恐ろしさを感じています。

この歌は1964年の2月に完成し、すでに45歳になっているのですが、古さを感じさせませんよね。
アートが「天使」だとすれば、ポールは時代の先を告げられる「預言者」なのかもしれませんv-282

NoTitle

この歌が誕生した当時はまだ携帯電話などはこの世の中に存在していない時代でした。その時にこんな歌を書くのですから、まさにポールは預言者ですね。
 その預言者は今の日本を見てどのように思うでしょうか。まさにコミュニケーションの欠如した状態ですね。携帯が鳴れば、目の前の人を無視してその電話と話す。言葉を音声としてまじわさないメールで会話する。まわりにたくさん人がいるのに、その中で携帯に向かう。
 便利なんだけれど、何か寂しいし、異常ですよね。便利さと裏腹に失うものがあることを、特に若い人たちは認識しないといけませんよね。

預言者の言葉

Georgeさん、

再度メッセージをいただき、ありがとうございます!

あいさつなんかもそうでしょうね。仕事ではちゃんとしていても、普段から徹底している若い人って少ないように思います。わたしの知る限り、近所に住んでいても、声をかけてくれる人なんてまずいないし、こちらから声をかけても返してくれないと、ちょっぴり悲しくなりますv-409

相手に何かを話して聞いてもらうことで寂しさは消えるし、相手が話してくれる言葉を聞いて励まされることもある。声にはそんな力があるんですよ・・・v-343

近年では、離れた家族があたかも一緒に食卓を囲んでいるような状況を作りだす通信技術の開発も進められているようです。携帯の機能を拡張することよりもずっと素晴らしいことだと思います。

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No.86 「サウンド・オブ・サイレンス」 by サイモン&ガーファンクル
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

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