松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

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「スカボロー・フェア/詠唱」 by サイモン&ガーファンクル

海と浜の間の土地!?(会瀬海水浴場)

秋も深まる11月、各地で産業祭が行われる頃になると思い出す歌があります。サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」(Scarborough Fair)です。

この歌はもともと16世紀頃にイングランドで生まれたバラッドで、吟遊詩人によって町から町へと歌い継がれていったといわれています。「ザ・ウォーター・イズ・ワイド」もそうでしたが、バラッドの多くは口頭で伝えられていくので、時の経過とともに詩やメロディが変化し、実に様々なバリエーションが存在するのだそうです

20世紀に入ってからも伝承は続き、1960年代、アメリカ同様フォーク・リバイバル真っただ中のイングランドで精力的に活動していたマーティン・カーシー(Martin Carthy, 1941- )が「スカボロー・フェア」というタイトルに独自のアレンジを施して歌っていました。そして1965年、彼があるフォーク・クラブで歌っていたのを若きポール・サイモン(もう何度も書いていますが、当時彼は音楽の修行のためイングランドを放浪していました)が聴いてすっかり気に入ってしまったのだそうです

ポールはマーティンからそのアレンジを自分の歌の中で使う許可を得てアメリカに帰ったのですが、たぶん相棒のアート・ガーファンクルが提案したのではないでしょうか、「俺たちも独自のアレンジを施そうぜ!!」って・・・。2人はポールがイングランドで書いた「ザ・サイド・オブ・ア・ヒル」(The Side of a Hill)(「ポール・サイモン・ソングブック」(The Paul Simon Songbook)に収録されています)という反戦歌の一部を「詠唱」(Canticle)として伝承歌の後ろに新しく組み込んだのです。

もともと「実現不可能な仕事」に例えて「真実の愛を手に入れることの難しさ」を歌った詩に、「詠唱」が付け加えられたことによって、語り手は戦争に行くところで、二度と帰れないことを暗示しているのではないか、と思ってしまいます。でも、きっとわずかな可能性を信じて、想っている人の真実の愛を求めているのでしょうね。“Then she'll be...”とwillが使われていますし、「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム~♪」という繰り返しが祈りの言葉のようにも聴こえます

その後「スカボロー・フェア」は2人に歌われ、ベトナム戦争の反戦歌として広まり、また、伝承歌のメロディも全世界に広まり、多くの人々に歌い継がれています

さて、今日の映像はポールの髪型から推測すると1967年頃でしょうか?^^たぶんアンディ・ウィリアムス(Andy Williams, 1927- )のテレビ・ショーにS&Gがゲスト出演して一緒に歌っているのだと思います。2人だとライブでこの「詠唱つきバージョン」を歌うのも「実現不可能な仕事」なのですが(笑)、3人でなら歌えますね♪

「戦う理由なんて、もう誰にもわからない」・・・今なお心に響くメッセージですね

http://www.youtube.com/watch?v=pWyPhQkZNLw
↑読んでいただけたら評価をお願いします。↓コメントいただけるとさらに喜びます☆

テーマ:懐かしのフォ-クソング - ジャンル:音楽

*** COMMENT ***

アンディーいいですね

S&Gとアンディーウイリアムスの組み合わせが何の違和感もなく、まるで一つのグループのようですね。
僕はアンディーウイリアムスのファンなので嬉しい映像です。
3人で実際にこんな感じで録音してこの演奏の出来だとすればただただ驚きですね。

今日はアートのお誕生日なんです^^♪

レモン鈴木さん、

アンディ・ウィリアムスがお好きなのですね!?
わたしの父もアンディが好きで、「イェスタデイ」や「トライ・トゥ・リメンバー」の入っているCDを持っています。伸びやかな声がとっても癒されますよね♪

特にアンディとアートの声が絶妙なマッチンぐぅ~!でびっくりですv-218

でも、ライブでここまできれいに歌うには、かなりの練習が必要でしょうねv-411

Scarborough Fair

またまたお邪魔します^^;
これもきれいなハーモニーでいいですよね。
無理難題をもちかけるのは、ちょっと日本の「かぐや姫」を連想させますね。
アンディー・ウィリアムスと一緒に歌ったやつもあるんですかぁー^^

こんばんは

< Andy Williams Show >
この映像が米国でTV放映されたのは、1968年4月24日でした。
その数ヶ月後、日本でもNHKが放映し私が初めて見たSimon & Garfunkel の映像 ( 動く姿 ...笑 )でした。
以前、You Tubeにはこの時のMrs Robinsonの映像もアップされていたと思います。

そうでしたかー^^

sayaさん、

アンディ・ウィリアムスもS&Gも声がとっても素敵ですし、
よくとけあっていて、きれいなハーモニーを聴かせてくれていますねv-342v-352

無理難題、そうですよね・・・「かぐや姫」って、物語のほうでしたかー。
(「あなたは もーう 忘れたかしらー♪」と歌ってしまった^^;)

7th Avenueさん、

1968年の映像だったのですね。教えていただきありがとうございます!
7thさんが初めてご覧になったS&Gの動く姿だったのですねv-344

ちなみに、わたしが初めて見たのは2003年のお正月にNHKで放送された
1981年の「セントラルパーク・コンサート」の映像で、
リアルタイムでは、グラミー功労賞での「サウンド・オブ・サイレンス」でした。
やはり「うわー、動いてるー!!」って、ずーっと興奮しておりましたよv-411

身にしみました~

なるほど・・・吟遊詩人からの変化形、と
言われると とても納得のいく旋律です・・・
目からウロコ~です。
 放浪している気分になりました♪

吟遊詩人とバラッド

うだきちさん、

コメントありがとうございます☆
そうですよねー^^どうやって現在よく知られている形に
変化していったのか、元の旋律も興味深いところですv-341

ほかに「バーバラ・アレン」や「グリーンスリーブス」などもそうですね!
(なんだか悲しいラブ・ソングが多いなぁ・・・。)

わたしもこれらの歌を語り継ぐ吟遊詩人でありたいですv-410v-485

NoTitle

皆さんは南澤大介さんというギタリストをご存知ですか。彼は学生時代にウインダム・ヒルの特にウイリアム・アッカーマンというギタリストに強く影響を受け、ギター一台で伴奏をメロディーを弾きこなすという奏法を確立した、素晴らしいギタリストです。教則本も10冊以上出していて、恐らく何万人というギターの練習者が彼を師と仰いでいることだと思います。もちろん私もその一人です。
 なぜ南澤さんかというと、実は横浜の黒澤楽器店に来店し、そこでギタークリニックとミニコンサートを開いてくれたのです。私Georgeめは小雨の中をスクーターで4時間かけて横浜まで行ってきました。南澤さんもびっくりしていましたが、私も彼の演奏は目の前でみて、びっくりしてしまいました。あー、こんな風に演奏しているんだと、本当に感激しました。そして、なぜ長々とこんなことを書いているかというと、彼が登場し、いすにすわり、突然弾き始めたのが、今回の映像にある、「スカボロ・フェアー」だったのです。ちょうどこの映像を見たあとだったし、大好きな曲だし、しかも自分でも弾けた時期があったので、もうじーんときてしまい、南澤さんがますます大きく見えました。
 この曲、素晴らしい曲ですね。アンディーの声の質もS&Gのものに似ているので、3人で歌っても実に声が溶け合って、素晴らしいハーモニーを醸し出していますね。
 アンディーは今どうしているんでしょうね。

秋もそろそろ終わりですかね

またコメントしてしまいます。v-34
Georgeさんのコメントもいつも読ませていただいていますがその博学ぶりに驚かされます。
僕は聞いている音楽の範囲も狭くて皆さんの話になかなかついていけません。
ウイリアム・アッカーマンも名前ぐらいしか知りませんがギターは僕も少しは弾くので興味があります。
どこかで演奏される時があれば聞かせて頂たいですね。
松月さん、割り込み失礼しました。
素敵なブログに感謝、感謝。

やっぱりギターはいいですよね・・・(*^^*)v

Georgeさん、

南澤大介さんというギタリストを尊敬していらっしゃるのですか~。
ギター一台で伴奏とメロディーを弾きこなすってすごいですね。

お!黒澤楽器さんって、この間ギルドをお求めになったところですね!?
まさにギタリストの方々にとっての聖地と言えそうですねえv-410v-269

Georgeさんもこの映像をご覧になったのですか~!
その後南澤さんの演奏が聴けたなんて、さぞ感動されたことでしょうね・・・v-353

アンディは80歳を超えた今でもライブで歌っているそうです。
来月はきっとクリスマス・ショーで盛り上がるのでしょうね♪

レモン鈴木さん、

Georgeさんは毎回熱心なコメントをくださり、本当に感謝しています。
とても奥が深くてわたしもなかなかついていけないのですが、
おかげで最近アコースティック・ギターがますます好きになりましたv-411v-360

わたしも次の機会にぜひ演奏を聴かせていただきたいですねー。
できればS&Gみたいにハモらせてほしいなんて思ったりもして・・・^^;
(あ、実現したらShogetsu & GeorgeでS&Gだ・・・立場逆ですが。笑)

アコースティック

レモン鈴木さん、
 私の音楽の範囲も狭いですよ。たまたまここで話題になるような音楽をリアルタイムで聴けた年代だというだけのことです。
 どんなギターをお弾きなんですか。南澤さんの教則本にもぜひチャレンジしてください。中には「サザエさんのテーマ」なども入っているのですよ。
松月さん、
 ぜひ、S&G、歌ってみたいですね。
 黒澤楽器店は昔からマーチンの日本代理店として、日本のギターを扱うお店の中では有名な店舗です。私が学生の頃には、その扱うギターの高額さや、気品の高さから、中に入ることさえためらうようなお店でした。今は大分気さくな雰囲気ななりましたが。しかし、マーチンのギターの品揃えと、そのアフターサービスの技術では一番だと思います。
 先日何の気なしに古い音楽雑誌を見たら、「かぐや姫」の写真が出ていました。なんと、伊勢正三はD-45を弾き、こうせつさんはギルドのDシリーズを弾いていました。1975年の写真だと思いますが、良いギターとは、その血筋が脈々と流れているんだなーと、妙に関心してしまいました。
 ロッコーマンにがんばってもらって、ギルドのJDモデルがまた世の中に出ることを祈っています。

アコースティック♪

Georgeさん、

お返事をいただき、ありがとうございます。レモンさんのギターやバンド活動に興味をお持ちでしたら、ぜひ「レモンツリー」さんで交流を深めてくださいね(サイドメニューの「サイトマップ」→「リンク集」から行けます)v-379

本当に信じられませんよ、特にS&Gファンの松月がPP&Mとジョン・デンバーのブログの橋渡しをしているなんて・・・。でも、ここがアコースティック・サウンドを愛するみなさんの憩いの庭になっていることをとてもうれしく思います。

お、「かぐや姫」の話題に戻りましたね(5番目のコメント参照)^^
マーチンとギルドを抱えている写真っていうのが気になりますね~v-269

“S&G”へのお誘いもありがとうございます。実はジョン・デンバーの歌に自分でカウンター・パートを書き加えてハモったりもしています。これがほんと気持ちよくて(笑)、いつかぜひGeorgeさんと歌ってみたいものです♪

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No.61 「スカボロー・フェア/詠唱」 by サイモン&ガーファンクル
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

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