松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

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「漕げよマイケル」 by ハイウェイメン

前回の「舟を漕ぐ」という詩に関連して、今回は「漕げよマイケル」(Michael, Row the Boat Ashore)をご紹介しましょう。この歌もまた歴史ある歌ですね♪

アメリカン・フォーク・ソングには2つの大きな源流があります。1つは前回取り上げたような18~19世紀にイギリスからの移民たちによって伝えられたバラッド(ballads:素朴な物語の詩)形式の歌で、もう1つは17世紀以降ヨーロッパ人たちに奴隷としてアメリカに連れて来られたアフリカ人たちの心の歌なのです

ヨーロッパの人々はアメリカ大陸を発見して以来、植民地として開拓していったのですが、労働力として西アフリカの人々をアメリカに連れてきて、奴隷として南部の綿花畑などで強制的に働かせていました。奴隷たちは故郷の文化から切り離され、キリスト教を受け入れるようになったのですが、それを労働の苦しみから救ってくれるものだと感じたのだそうです。彼らは1日の仕事を終えると、奴隷主に見つからないところにみんなで集まって、神に祈り歌っていたそうです。

彼らは労働の苦しみを歌にして、互いに励ましあっていました。神を崇め、自由を求める彼らの魂の叫びは「黒人霊歌」(Negro spirituals)と呼ばれ、のちにゴスペル(gospel)へと発展していきます。

さて、「漕げよマイケル」は19世紀にジョージア州沿岸で奴隷たちが歌っていた歌なのだそうです。鉄道も道路も整備されていなかった当時、作物は市場まで舟で運ばれていて、舟を漕ぎながら歌われていたのですね。この歌は旧約聖書の「出エジプト記」に基づいているそうです。エジプトの奴隷だったユダヤの人々が、ヨルダン川を下って、「約束の地」(The Promised Land)へ向かったというお話です。きっとアフリカ系の人々はこの奴隷たちに自分たちを重ねあわせていたのでしょうね・・・。

この歌もまたいろんな人が歌っていますが、「ハイウェイメン」(The Highwaymen)という5人組が1961年に歌って全米1位を記録しています。下の映像を見ると、今も元気に活動を続けているようですね。みなさんもご一緒にお楽しみくださいね

http://jp.youtube.com/watch?v=WEM8JgPninI


この歌を聴くと、小5(だったかな?)の頃を思い出します。校外学習でキャンプに行って、みんなでこの歌を(もちろん日本語で)歌いました。こういう行事が大好きだった松月はソング・リーダーを進んでやっていたんですよ

「明日の天気は?」 「晴れる~や!」
「蜂に刺されたら?」 「腫れる~や!」
「お茶碗落っことしたら?」 「割れる~や!」
「校長先生の頭は?」 「ハ○る~や!」


これを笑って聴いてくださった校長先生、本当にすみません・・・。
↑読んでいただけたら評価をお願いします。↓コメントいただけるとさらに喜びます☆

テーマ:懐かしのフォ-クソング - ジャンル:音楽

*** COMMENT ***

NoTitle

ブログを読みました。あいかわらずきっちり調べてますね。この歌知ってますっ。

> 18~19世紀にイギリスからの移民たちによって伝えられたバラッド(ballads:素朴な物語の詩)形式の歌で、

アイリッシュとカントリーは親戚関係で、実際お互いによく似ている曲もあります。ただ不思議なのは、アイリッシュでは横笛やホイッスルが活躍するのにカントリーでは見かけないこと。なぜだろうと疑問だったのですが考えるに、アイリッシュがアメリカに伝わった当時はまだ、横笛やホイッスルが使われていなかったのではないかと。

アイリッシュは使えそうな楽器があれば何でも取りこんでしまう風潮があります。北米のバンジョー、ギリシャのブズーキ、近年ではオーストラリアのディジュリドゥとか。

「カントリロード」あたりをそのうち横笛で吹いてみたいなんて考えています。
ではでは

アイリッシュとカントリーと横笛!

すだれさん、

実は大学時代にアメリカ音楽の歴史をかじったんです。
そうですね、前項でもすこ~し触れましたが、アイリッシュが
ゴスペルやブルースの影響を受けてカントリーが生まれたんですよねv-269

カントリーのバンドというと、ギター、バンジョー、フィドル、
それから、タライや洗濯板(笑)などが使われていますが、
確かに笛は見かけませんね・・・。

今ではジャンルにとらわれず、さまざまな楽器が使われていますよねv-340

横笛で「カントリー・ロード」ですか、面白そうですね!
ぜひ、「新しい風を吹き込んで」くださいね。楽しみにしてます♪

NoTitle

こんばんは^^
こういう経緯があったのですねー。労働の苦しみを歌にしていたのですね。
ハイウェイメンって今も現役なんですかぁー。
校外学習で歌った歌、面白いですね^^

はれる~や!

sayaさん、
こんばんはv-299
この辺の歴史は、奥が深いですよねー。

「ハレルヤ」(Hallelujah)は「神を讃えよ」っていう意味なんですね!
それを知るまでずーっと、「晴れるや」って歌ってましたよ^^;

キャンプファイアの歌を楽しんでいただけてうれしいです。
小学校時代はこんなしょーもない替え歌ばっかり作ってましたね~v-16

ジーン

最近、ニューヨーク関連の記事を読んでいました。v-85
なので、リアルに感じます。

アメリカ大陸へ、労働力として黒人の方々が連れて来られ、その苦しみを、歌うことによって心を晴れやかに…というその思いが、私の心にジ~ンときます。e-263

歌で心も晴れる~や♪

森の花さん、
コメントありがとうございますv-238

ニューヨークの記事を読んでいらしたのですね!?
身近に感じていただけてうれしく思います。

そうですね、歌は心をつなぎ、晴れやかにしてくれますね!
こういう歌の力で戦争や差別がなくなってほしいものですね・・・v-299

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No.43 「漕げよマイケル」 by ハイウェイメン
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

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