松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

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「キャシーの歌」 by サイモン&ガーファンクル

☆松月のおすすめアルバム☆
ソングブックソングブック
(2004/05/19)
ポール・サイモン

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みなさんのお住まいの地域では、七夕に天の川は見られましたか?現在の暦では、七夕は梅雨と重なっているので、空が晴れ渡ってくれることはほとんどないんですよね・・・。ただ、そんな梅雨空の下でも、天上の織姫と彦星のように、遠く離れた恋人を想っていた方々は多くいらしたことでしょう・・・。今日はそんな情景を思わせる歌をご紹介します。サイモン&ガーファンクルの「キャシーの歌」(Kathy's Song)です。

1964年、音楽の修行のため、ポール・サイモンはひとりイギリスを旅しながら、フォーク・クラブを回って歌っていました。そして、ある有名なクラブで働いていたキャシーという女性と出会いました。キャシーは物静かな女性だったそうですが、ほかの誰よりもポールに大きな影響とインスピレーションを与えた人でした。ポールにとってキャシーは大きな心の支えだったのです・・・。

そのうちアート・ガーファンクルがイギリスへ遊びに来て、道端で度々一緒に歌ったそうですが、その時もキャシーがそばにいてお金を集めていたそうです。「キャシーは最高だった。僕も会ってすぐ惚れ込んでしまったよ」とアートはコメントしていたとか。

1965年の春、ポールは帰国してアートと新曲をレコーディングしたのですが、出来がよくなかったようで、(☆) 5月には再びイギリスへ戻り、「ポール・サイモン・ソングブック」(The Paul Simon Songbook)という歌とギターだけのシンプルなソロ・アルバムをレコーディングします。このアルバムのジャケットにポールと一緒に写っている女性がキャシーなのです。

そして、S&Gの「サウンド・オブ・サイレンス」(The Sound of Silence)がその年の暮れに全米チャートを上り始めたのを知り、ポールは帰国することになるのですが、キャシーは彼にやっと巡って来た成功の邪魔にならないように、静かに身を引いたといわれています。

キャシーに関してポール自身は何もコメントしていないようです。きっと彼女との思い出は静かにしまっておきたいと思ったのでしょうね。「キャシーの歌」はおそらく(☆)の頃にニューヨークからロンドンにいるキャシーへ向けて書かれた歌で、前述の「ソングブック」とS&Gの2作目「サウンド・オブ・サイレンス」(Sounds of Silence)でポールの愛に満ちた弾き語りを聴くことができます。メロディも詩も純粋で美しく、S&Gの、というかソロもひっくるめてポール・サイモンのラブ・ソングの中で最高の作品といえるでしょう。あぁ、わたしのために誰か弾いて~(笑)

そして時は過ぎて、今ではこの歌はアートの持ち歌になっています。というのは、彼の奥さんのキムさんが本名をキャスリンというからだそうで、彼女に捧げる歌になったのですね。2003年のS&Gの再結成でも、アートが心をこめて歌い上げています。じっくりと聴いてみてくださいね

http://jp.youtube.com/watch?v=9FE6JTtCLK0


この「ソングブック」は、65年当時アメリカでは発売されず、イギリスでも後にポールのリクエストにより廃盤となっていました。7年前からS&Gにハマりだした松月は、「ポールの完全な弾き語り」であるこのアルバムをどうしても手に入れてじっくり聴きたくて、CD化を切に願っていたので、4年前それが実現した時は大喜びして、迷わず購入しました。聴いてみたらやはり大感激でしたよ~!手に入れてこれほどうれしかったアルバムはほかにあったかしら・・・最も思い入れのあるアルバムなんです

☆関連リンク☆
♪Tin Pan Alley♪ : The Paul Simon Songbook
ベンジャミンさんによる「ソングブック」とその収録曲の詳しい解説です!
The Paul Simon Song Book とその時代
7th Avenueさんによる更に詳しい解説。関係者のコメントも興味深いですね!
☆松月のRhymes&Reasons☆

>I hear the drizzle of the rain
>Like a memory it falls

優しい雨の降りしきる静かな部屋の中で、彼は詩を書いているのでしょうね。
そして、この雨を見ながら、彼はふと思い出すのです。

>I gaze beyond the rain-drenched streets
>To England where my heart lies

彼の想いは部屋を通り抜けて、見える先・・・
心の故郷であるイングランドへと飛んでゆきます。

>My thoughts are many miles away
そう、想いは恋人のもとへ飛んでゆき、一日中寄り添っているのです。

>Writing songs I can't believe
>With words that tear and strain to rhyme

ところが、それまで書いていた自分の詩が信じられなくなってしまうのです。
言葉を整えてみただけの、真心のこもっていない詩だと思えて。

>The only truth I know is you
でも、たとえすべてのものが信じられなくなったとしても、
恋人に対する想いだけは本物であり、疑うことはできないのです。

>I know that I am like the rain
>There but for the grace of you go I

そして、想いは再び雨の部屋へと戻ります。
「君の優しさがなければ、僕はこの雨のように消えてしまうだろう」・・・。
きっと彼は心のよりどころである恋人に、救いを求めているのでしょうね・・・。 ↑読んでいただけたら評価をお願いします。↓コメントいただけるとさらに喜びます☆

テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

*** COMMENT ***

NoTitle

思い出深いアルバム、やっと手に入れたアルバムて誰でもありますね。
S&Gいろんな名曲あり、エヴァーグリーン・・・新鮮に、今だからこそ聞こえます。

「ポール・サイモン・ソングブック」

oyaji910さん、

ポール・ファン、とりわけギターを弾かれる方にとっては、これはS&Gのどのアルバムよりもすばらしいアルバムなのだそうです。ポールにとっては未熟で未来に残すのが恥ずかしい作品だったのでしょうけれど、若いからならではの魂と情熱が感じられて、すごく共感を覚えてしまうんですよね・・・v-410v-238

S&Gのオリジナル・アルバムは全部持っているのですが、どれもほんとにエバーグリーンで、時代を超えて新鮮に聞こえますよねv-255v-353

NoTitle

ご訪問&TB、ありがとうございます。
なんか本文にもリンクくださり、感謝感謝です。
詳しく、というほど、詳しくもできてないので、恐縮ですが、過去記事を楽しんでいただけるのが一番の楽しみですの、今後ともご活用ください。

キャシーの歌は、本当に心惹かれるものがありますね。
ブログを見渡しても、以外にファンが多いんですねー。

いえいえ~^^

ベンジャミンさん、
ていねいなお返事をいただき、ありがとうございましたv-238

「ソングブック」のことをこんなにも熱心に語ってくださるなんて感激ですよ~。
それに、みんなCD化を心待ちにしていたんだって、うれしくなりました。

そうですよね、ポールの真心のこもった歌ですものねv-413

Kathy's Song の思い出

 この曲はいいですよね。レコードに噛り付いてコピーしてよく歌ってました。これと、「四月になれば彼女は」とあとはポール・マッカートニーの「ブラックバード」は私の十八番でした。
でも、あるとき、この「キャッシーの歌」をカセットテープにラジカセで録音して聴いたのですが、その時の落胆ぶりは、文字では表現できないものでした。「こんなへたっぴーなの」それ以来、私は人前では歌うまいと思い、バカの一つ覚えみたいに「アンジー」ばかり弾いていました。

 でもいい曲であることは確かです。

とてもいい記事ありがとうございました。

It's the thought that counts.

トクベー&キーボーさん、

コピーして歌っていらしたんですかー。
でも、録音して自分の歌にがっかりだったんですねv-394

ポールも、けっして歌がうまい方だとは思えないんですが、
歌の「言葉」と「想い」が聴く人を感動させるんでしょうね。
大切なのは「気持ちがこもっているか」だと思いますv-343

といっても、わたしも歌へたっぴーですし、作曲の才能もないので、
最近はホイッスルに専念しております(笑)

キーワードは"FREEDOM RIDER"

「ソングブック」がCDで再発売されているということで、あの誤訳はどうなったのかなと気になりました。正確に言うと誤訳というより、ある事件をもとに使われた言葉を、それを知らない人が訳したということですが。

このアルバムを買ったのは、77年か78年でした。とても気に入りました。とくに「THE SIDE OF A HILL」。「戦いが続いているあいだは、人々は子供の命の大切さを忘れている。」のところなんかは頭の中に残り、その意味すること考え続けていました。

ただ1曲、よく分からないのがありました。「私の兄弟」です。そう"FREEDOM RIDER"がカッコつきで「根無し野郎」とされていたのです。(対訳 牧範之となっています)英語の辞書を調べても出ていません。そのころ見た映画「イージーライダー」のような若者が殺されたのかな。それがどうして彼の兄弟の自由のために死んだことのなるの?疑問だらけでした。
その疑問が解けたのは82年のことでした。私が買った2枚目のピ-トシーガーのアルバム、「ウイシャルオーバーカム」という63年のライブ盤に答えがありました。1曲目「バスの後部座席で」。解説にこうありました、「フリーダムライダーたちに盛んに歌われた歌」だと。「フリーダムライダー」が公民権運動の活動家なら話はよく分かります。キーワードの重要性胆に銘じました。

松月さんお持ちのCD、まさか「根無し野郎」ではないですよね。

この曲もうひとつ興味深いことがあります。"Mississippis gonna be your buryin' place"という歌詞があるのですが、S&Gの1STでは"This town"と歌っています。このあたり、どうしてなんでしょうね。

“He Was My Brother”~ポールのプロテスト・ソング

marcoさん、

こちらにもコメントありがとうございますv-254

「らいむ&りーずん」という名前でブログを書いているように、
わたしは自分で詩の意味を考えるのが楽しみで、対訳にはめったに頼りません。
しばらくぶりに「ソングブック」のCDを引っぱり出して、対訳を見てみると、、、

“Freedom writer”=「自由について書いている人達よ」

「どうなったのか」もなにも、根本的におかしかっぺ?(苦笑)

“freedom rider”は確かに辞書に載っていなくて、高校時代にキング牧師の伝記やら
アメリカのカウンター・カルチャーの本やらを読みあさって意味を知りましたが、
人種差別をなくすために、北部から長距離バスで南部へ向かった人たちです。

当初、この歌は誰のことかを特定せず、“this town”という歌詞で書かれたのですが、
1964年、黒人たちの参政権獲得のために南部へ向かったポールの大学時代の友人・
アンドリュー・グッドマンが、ミシシッピでKKKのメンバーに殺されてしまい、
それがきっかけで、以後は“Mississippi”に歌詞が書きかえられたのです。

歌詞が変わっただけでなく、“Because he hated what was wrong”の部分が
メジャーのE♭(S&G版ではE)ではなく、Cmのコードで演奏されていますし、
3、4番の歌い方も、より感情的になっています。ポールの悲しみの表れだと思います。

“A Church Is Burning”もKKKが黒人教会に放火したことに憤って作られた歌です。

当時のポールはボブ・ディランの影響を強く受けていたと思うのですが、
「ソングブック」はポールの純粋な「魂の叫び」が感じられるアルバムですねv-269

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No.37 「キャシーの歌」 by サイモン&ガーファンクル
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

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