松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

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さようなら、クランシー・ブラザース

最近、アイルランド出身のフォーク・グループ、クランシー・ブラザースの末弟リアム・クランシーさんが亡くなりました。といっても、もう2か月もたつのです。去年の12月4日のことで、74歳でした。わたしはまったく知らずに、翌日「水戸ブルーグラスナイト」のステージに立ち、「日立のよっぱらい笛吹き娘」として陽気に「マウンテン・デュー」なんかを演奏してしまったのです。彼は日本ではマイナーなので、リアルタイムで情報が入ってこなくても仕方なかったのかもしれませんが、やはり残念な話です

わたしは去年の4~5月にクランシー・ブラザース、そして彼らと活動を共にした友人トミー・メイケムの特集を組み、それがきっかけでアイリッシュに目覚めました。
トミー・メイケムとアイルランドの緑の風アイリッシュとアメリカン・フォーク

なぜこちらで熱心に語ったのかというと、彼らはアメリカン・フォークソングのシーンでアイリッシュ・トラッドを伝えた人たちだからです。1950年代後半、キングストン・トリオやブラザース・フォアが日本で人気を得る前から、彼らはニューヨークのグリニッジ・ビレッジでチャド・ミッチェル・トリオのようなハーモニーを響かせていました。

そして、そんな彼らをあのボブ・ディランがお手本にしていたのです。びっくりですね。特にリアムに対して、ディランはこんなふうにコメントしていました:

ディラン:「リアムほど上手なシンガーは聴いたことがないね。これまでの人生で聴いた中で、彼は最高のバラッド・シンガーだよ。今だってそうさ、たぶんね。リアムより上手なバラッド・シンガーはいないと思うよ。」

もっと詳しく知りたい方はクランシー・ブラザースとトミー・メイケムのドキュメンタリー映像がありましたので、こちらをご覧になってみてくださいね。特にPart 1ではディランのほかにマリー・トラバーストム・パクストンも登場します。また、Part 4からPart 5にかけてはグリニッジ・ビレッジでの思い出が語られます。この3本だけでも十分興味深いかと思います。(わたしも忙しくてまだじっくりとは見ていませんが

The Story Of The Clancy Brothers and Tommy Makem
Part 1 / Part 2 / Part 3 / Part 4 / Part 5 / Part 6 / Part 7

今日は有名なアイリッシュ・トラッド「ロッキー・ロード・トゥ・ダブリン」(The Rocky Road to Dublin)をクランシー・ブラザースとトミー・メイケムの演奏で聴いてみましょう。9/8拍子で「スリップ・ジグ」(slip jig)と呼ばれる形式の曲です。今わたしが笛で覚えたい曲のひとつです

向かって左から
トミー・メイケム(Tommy Makem, 1932-2007)(ホイッスル&バウロン)
パディ・クランシー(Paddy Clancy, 1922-98)
トム・クランシー(Tom Clancy, 1924-90)
リアム・クランシー(Liam Clancy, 1935-2009)(ギター)

http://www.youtube.com/watch?v=9JW_z9MED7c


リアムが天に召されたことで、この世での兄弟たちの歴史は終わりました。とてもさびしいですが、彼らにとっては喜ばしいことだと思います。なぜなら、20年の時を経て、天国でようやく再会を果たせるのですから。そこでほかのフォーク・シンガーたちと一緒にギネスでも飲みながらセッションしていてほしいなと思います。それに、歌の歴史は終わったわけではありません。彼らの子どもたちが伝統を引き継いでいるのです

☆関連映像☆

ピート・シーガーの“Rainbow Quest”にて。なぜかトムがいませんが^^;
I Never Will Play the Wild Rover No More

ボブ・ディランのデビュー30周年のトリビュート・ライブで歌われた
「船が入ってくるとき」(When the Ship Comes In)。
When The Ship Comes In (Live Dylan Tribute Concert)
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テーマ:懐かしのフォ-クソング - ジャンル:音楽

*** COMMENT ***

NoTitle

彼等によって勇気をもらった人々は多かったと思います。
優れたミュージシャンとはそうした力を持っているものですね。
疲れた時や落ち込んだ時に心に響く言葉や音楽は人生の宝物です。
お疲れ様と申し上げます。

心を伝える音楽

レモンさん、

メッセージありがとうございます!
彼らのよさをわかってくださってうれしい~です!v-344

特にアイリッシュの方々は強く励まされたことでしょう。
アイリッシュもアメリカン・フォークも「心を伝える音楽」です。

すばらしいものを教えてくれた兄弟のみなさん、ありがとう・・・v-300

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No.157 さようなら、クランシー・ブラザース
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

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