松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

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「コンドルは飛んで行く」 by サイモン&ガーファンクル

前回の「千の風になって」の映像の中に「春の闇に消えた娘が翌年自由に空を飛べる鳥になったのです」というお話が出てきたので、今回はそれに関連して、哀愁漂うメロディが今の季節にぴったりでもあるこの歌をご紹介したいと思います。

今から8年前、わたしが初めてサイモン&ガーファンクルの音楽に触れた時、「コンドルは飛んで行く」(El Condor Pasa)を見つけて「おー、これ知ってるよー」と思いながら聴いたのですが、英語の詩をつけて歌われていたことにとてもびっくりしました

この曲はsayaさんやわたしのような若い世代も小・中学校で触れていますし、遠い昔からよく知られていた「器楽曲」だと思っていました。しかし、この歌が入っているアルバム「明日に架ける橋」の1970年当時の解説を見ると、ペルーの音楽が入っているのは「ちょっとしたオドロキ」であり、民俗音楽に詳しい人しか知らないような曲だったのだそうです。S&Gに取り上げられ、このアルバムがヒットし、盛んに流されてから、日本をはじめ世界中に知られるようになったのですね。オールド・ファンのみなさんはやはりS&Gの歌でこの曲を知ったのでしょうか。よろしければお話を聞かせてくださいね

この曲は1916年にペルー人の作曲家ダニエル・アロミア・ロブレス(Daniel Alomia Robles、1871-1942)が、アンデスに伝わるフォルクローレ(folklore:民間伝承)をもとに作曲したといわれています。1960年代後半になって、当時からワールド・ミュージックに興味を持っていたポール・サイモンは、フランスで活躍したアルゼンチン出身のラテン・フォーク・グループ、ロス・インカス(Los Incas)の演奏を聴いて感動し、彼らの演奏にオリジナルの英語の詩をつけ、S&Gで歌うことにしたのでした。

ポールの書いた“El Condor Pasa”の詩には、“If I Could”というサブタイトルがついています。これは「もしできるなら」という意味なのですが、なぜ“If I Can”ではなく過去形の“Could”が使われているのか、はじめは疑問に思っていました。でも、その後すぐに高校で「仮定法」を習い、謎が解けました。「(人は自由に空を飛べる雀になることはできないけれど、仮に)もしできるなら」という意味だったのですね。コーラスの「人は地面に縛りつけられ」という部分からも「自由への憧れ」が感じられます。もしかするとポールは「S&Gのスタイルにとらわれず、自由に音楽をやってみたい!」という思いも詩にこめたのかもしれませんね。ポールの作品にしては素朴な詩ですが、詩の表面からはわからない「深い意味」を感じることができ、「やっぱりポールは詩人だなぁー」と思いました

さて、今回の映像ですが、今年行われたS&G再結成ツアーのシドニー公演です。7月の日本ツアーを思い出しますねー。わたしの席からはステージがちょうどこのくらいに見えていました。アートののびやかな歌声、マーク・スチュワートさんの笛の音、最後のコーラスのハーモニー・・・ものすごく感動的なパフォーマンスでした。行かれた方も、行けなかった方も、ご一緒にお楽しみくださいませ~松月の東京公演レポートをよむ

http://www.youtube.com/watch?v=GVoDNjzZlbY


次に、少し演奏の話もしたいと思います。
お手軽フォルクローレ♪
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テーマ:懐かしのフォ-クソング - ジャンル:音楽

*** COMMENT ***

こんばんは^^

私も英語の歌詞がつけられていたことにはびっくりしましたe-451
もとは民族音楽に興味があるような人しか知らなかった曲だったのですね。
でもS&Gにとりあげられてヒットしたんですかぁ・・・。
このような背景があったのですね。仮定法の勉強にもなりますね(笑)

「民族音楽」も海を越えて

sayaさん、

「スカボロー・フェア」もそうでしたが、S&Gが及ぼした影響はすごいですよね。
また、「コンドルは飛んで行く」を通じて、「仮定法」の心がよくわかりました。
“I'd rather A than B”(BするよりはAしたい)という慣用表現も覚えましたね。
高校時代、ポール・サイモンはわたしのもうひとりの英語の先生でしたv-411v-238

NoTitle

私もS&Gによって、はじめて、ペルーの音楽を知りましたし、ケーナの音色も知りました。
垣根を飛び越えて、ワールドミュージックを紹介してくれました。それまで英米の音楽を中心にしか耳に入りませんでしたが、S&Gのおかげで、幅が広がった気がします。
また、学生時代に、慣用表現覚えました。確かに、釘になるよりは、ハンマーの方がいいよなと。。

NoTitle

フォルクローレのリズムには割り切れないビートがあり体の奥から感じる力を持っています。
ポールサイモンもフォークソングのもつメッセージ性にその熱いリズムを持ち込みたかったのかも知れませんね。
ピートシーガーのガンタナメラなどもそうした力強さを持った曲だと思います。

初めまして、今晩は♪

初コメントさせていただきます♪

この曲を聴いたのは、8年前ですか?
私は、Long Long Time Agoです。(仮定法、rather~than~、英文法懐かしいですね)

話がそれますが、安土桃山時代の私が高校1年の時、なぜか教育テレビの『英文法』を見ており、その中で松月さんが前取り上げていたピーター、ポール&マリーの中の代表曲、『パフ』が番組の中で流れており大好きでした。

ペルーの曲はどんな曲調と言われても、何とも言えませんね。
私もこの曲初めて聴いた時、不思議な感じがしました。
ソロになってからのポールは、かなりワールド・ミュージックを披露してくれましたが、この頃から世界の音楽に興味を持っていたんでしょうね!

シャイなもので、なかなか面白いことが書けません。
また、よろしくお願いします。

NoTitle

公演に行くか行かないかで迷ってたら手遅れになってたEspoirです。
お久しぶりでございます><

「コンドルは飛んで行く」はS&Gに興味を持つきっかけの曲でした。
私もアルバムを手に取るまでは「器楽曲」だと思っていましたよ。
きっかけが演奏なので、S&Gというアーティストは演奏家なのだと思っていたら、普通に歌ってるじゃん!って軽い衝撃を受けました(笑)
記事を読んでいて、S&Gを出会った頃を思い出しちゃって、思わず笑ってしまいましたよ^^

動画良かったです!本当にありがとうございます><
世の中便利だなぁって改めて思うと同時に、行けば良かったっと後悔した次第です・・・。

ワールド・ミュージックへのいざない

PPMMポールさん、

おー、やはりそうでしたかー。貴重なお話ありがとうございます!
アルバム「明日に架ける橋」を聴くだけでも、フォルクローレ、ゴスペル、レゲエ、ボサノバなど、音楽の幅がかなり広がりますよねv-264
続けてポールのソロも聴けば、アフリカやブラジルのリズムにも親しみがもてます。
そうですね、打たれる釘よりは、ハンマーのほうがずっといいですねv-392

レモンさん、

アンデスの自然の大きさや土の温もり、特にケーナの響きからは爽やかな風が感じられ、「足もとに大地を感じていたい」というメッセージがよく伝わってくるようですねv-298
「メッセージ性に熱いリズム」といえば、ポールのアルバム「グレイスランド」に入っている「ホームレス」なんかも、アフリカの先住民族の魂と調和していていいですね。
「ガンタナメラ」はメキシコの曲でしたっけ。楽しいリズムで好きですよv-341


申し訳ありませんが、21日分のお返事は今夜書きますね。おやすみなさい~v-75

ポール・サイモンの世界

 この曲を世に知らしめたのは、ポール・サイモンといっても過言ではないですよね。
ワールド・ミュージックの世界にシフトしていったように見えたポールですが、今思えば、元々、彼には、国境や文化の違いなどなく、みんな一この人類、一つの音楽だったのかもしれません。

NoTitle

ポール・サイモンは音楽の横軸だけではなく、縦軸にも興味を抱き、追求していた人だと思います。確かジョン・デンバーが言っていたように記憶していますが、ポールはクラシックギターにも造詣が深く、かなり練習をかさねていたようです。彼のギターテクニックはクラシックギターの裏付けもあるのですね。

ワールド・ミュージックへのいざない~つづき

お返事遅れましてすみません。たくさんのメッセージをありがとうございました!

Toshinosukeさん、

ご来訪&コメントありがとうございます!
No.55に書いてますが、わたしのS&Gファン歴はポールの還暦祝いからの日数です。
安土桃山時代ですかー、その時テレビなんてあったのかしら!?(笑)

やはり不思議な感じがしたんですね。ポールは「冬の散歩道」あたりから
熱心にいろんなサウンドを追求するようになったんじゃないかと思っています。

こちらこそよろしくお願いします。あとでリンクさせていただきますねv-354

Espoirさん、

しばらくです~! 記事を楽しんでいただけてよかったですよー。
No.93をはりきって書いたところへ、ネガティブなコメントを寄せておいて、
後になって悔しい思いをされた方がいらしたのはとても残念でしたが。

わたしもはじめ「実はフォルクローレのバンド」かと思っていたんですよv-410
「サイモン」と「ガーファンクル」ってペルーの神さまの名前なのかも、とか。
あと、ペルーってインドの近くだと思っていました。可笑しいでしょ?(笑)

国境と時代を越えて

トクベー&キーボーさん、

ポールは民族音楽を取り入れながら、自分の音楽のルーツを求めているのだと思います。
彼は「国境や文化の違いなどない」と感じていると、わたしもそう思いますよ。

ポールに限らず、シンガー・ソングライターというのは、フォークとかカントリーとか
ロックとか、特定のジャンルに入れて語ることのできない魅力にあふれていますねv-344

Georgeさん、

クラシックの影響といえば、No.50で取り上げた「アメリカの歌」が有名ですね。
S&G時代にも「ベネディクタス」なんて、ライブでもよく歌っていましたねv-341

No.50の映像でも、クラシック・ギターを弾いていましたよね。
とても新鮮に感じられましたが、かなり練習を重ねていたんですかー。
(ジョン・デンバーがそう言っていたかも、というのはとてもびっくりです!!)

「コンドルは飛んで行く」

こんにちは!

亀コメントですがお許しくださいませ・・・。

随分前の、1916年に作曲された曲だったのですね。うちの両親も生まれていなかった位ですね。

ポール・サイモンは民族音楽を上手く自分ものものとして歌っていると思います。このほかにも民族音楽を取り入れた作品がありますよね。

私にとっての「コンドルは飛んでいく」は中学の下校放送の曲だったということですね。S&Gではなく、ポール・モーリアでしたが・・・。

とても懐かしい曲ですv-341

過去記事レビューは大歓迎です☆

マーヤさん、

「随分前の」とおっしゃっていますが、わたしはトラッドだと思っていたので、
「1916年って、ずいぶん最近の曲だったんだなぁー」とびっくりしましたv-405

ポール・サイモンの民族音楽との融合を語るなら、
「明日に架ける橋」や70年代のソロ・アルバム3作も魅力的ではありますが、
特に「グレイスランド」(No.137参照)、「リズム・オブ・ザ・セインツ」、
「ザ・ケープマン」の3作をアルバムで通して聴いていただきたいですね♪

およ、マーヤさんのポール・モーリアの下校の音楽って
「明日に架ける橋」ともうひとつは「コンドル」だったんですかーv-339
「サウンド・オブ・サイレンス」か「ミセス・ロビンソン」かで迷っていました(笑)

NoTitle

私が「コンドルは飛んで行く」を知ったのは、
おそらくレーモンルフェーブルオーケストラの日本公演のLPだったと思います。
子供の頃に両親が聞いていたので知って、とても気に入っていました。
その後でS&Gのものを知り、こちらも好きでした。
実は私はケーナを持っていて、宴会芸程度には吹けます。
大学ではフォルクローレのサークルに入っていました。

Los Incas こと Urubamba がポールサイモンのプロデュースで出しているアルバム、
家にLPレコードがあります。
アルバムの中のライブレコーディングの曲で
太鼓たたいているのはポールサイモンだと思います。
(そういう写真がLPに入っているので…)

この曲も、自分の音楽生活の中で重要な位置を占めています。

ケーナいいですねー!

ししょーさん、

オーケストラの演奏で聴いたのがはじまりでしたかー。
お、ケーナお持ちですかー。「自然の音」って感じでいいですよね。
わたしもI大のフォルクローレ・サークルに入ればよかったかなぁー。

ロス・インカスのレコードもお持ちですかー。
しかも、ポールがプロデュースって・・・太鼓たたいてるかも?って・・・v-360

わたしにとっても、A管のホイッスルを導入した理由であり、重要な曲です。

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No.135 「コンドルは飛んで行く」 by サイモン&ガーファンクル
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

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