松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

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The Winds Are Singing Freedom (風は歌うよ)

~ トミー・メイケムとアイルランドの緑の風 Part 3 ~

これまでのお話
トミー・メイケムとアイルランドの緑の風 Part 1 / Part 2

今日はアイリッシュ・フォーク・ソングのひとつ、“The Winds Are Singing Freedom”をご紹介します。以前ご紹介した“Four Green Fields”と並ぶ故トミー・メイケム氏の代表作といわれ、今でも彼の家族や友だちによって歌い継がれている平和讃歌です

英国の統治下の北アイルランドで、プロテスタント系の移民たちから差別を受けてきた、少数派のカトリック系の人々の想いが歌われています。歌を理解するため、「北アイルランド紛争」についての(子ども向けの^^;)本を読んでみたのですが、この歌が作られた1970年代初め、激しい対立は「やられたらやり返せ」の繰り返しで、一般市民も争いに巻き込まれ、たくさんの命が奪われたそうです。

メイケムさんはアーマー州のカトリック文化圏で育ったようですが、プロテスタント系の人々は別の環境で暮らし、両者が仲よくすることはなかったそうです。でも、武力ではなんにも解決しません。憎しみが深まるだけです。大切なのは異なる文化を受け入れ、同じ人間として意見を出しあい、みんなが幸せに暮らせるように力をあわせていくことなんだとあらためて思いました。まずは一緒に歌を歌うことから始めていきたいですね

どうすれば平和が訪れるか。答えは風に吹かれている。
わたしたちが耳を傾けようとしないだけで、ごく身近なところで、
風は歌を歌いながら、大切なことを教えてくれているのかもしれません

この歌に関する情報は少なく、Web上で日本語解説を書くのはたぶん松月が初めてです。今回はがんばって歌詞を訳してみました。この歌のキーワードとなっている“justice”は「公平で正しいこと」という意味ですが、単純に「平等」と訳しました。

風は歌うよ 自由の歌を 至るところで歌ってる
山の中腹でも 町の広場でも
新しい日が始まるんだ みんな自由になれるんだ
一緒に歌おう 自由の歌を 海から海へと響かせよう

打ちのめされたベルファストの街で 人々の叫びが聞こえないかい
長い間与えられなかった平等を求めて 彼らの叫びは空いっぱいに広がる
でも 変化の風が歌いながら 暗闇から希望を運んでくる
平等が与えられる日はすぐにやってくる そんな感じがするよ

あまりに長い間 みんな苦しんできた みじめさに涙を流しながら
よその国の人々がこの国を支配したんだ 800年くらいもの間
この長い道をまっすぐに進んでいこう すぐにわかるはずさ
平等が与えられる日はすぐにやってくる みんな自由になれるんだ

笑う時がある 涙を流す時がある
種をまく時がある 収穫する時がある
兄弟を愛する時がある 憎しみが終わるべき時がある
平等の種をまけば 平和の実が結ぶ


ところでこの「笑う時、涙を流す時」というところ、どこかで聴き覚えありませんか?
そう、旧約聖書の言葉にピート・シーガーがメロディをつけたあの歌ですね。その歌についてはまた独立した記事を書きますので、ここでは言及しないでくださいね(笑)

独立した記事を書きました(09.11.10) → 「ターン・ターン・ターン」 by バーズ

「バーリーコーン」(The Barleycorn)というアイリッシュ・フォーク・グループによる1974年の演奏です。バンジョーの響きとコーラスのハーモニーがとても素敵ですね

http://www.youtube.com/watch?v=Nh1UO2CvJTk


こちらはアメリカで行われたメイケムさんのトリビュート・ライブです。メイケムさんの子どもたちが中心となって歌っています。みんなで歌うとメッセージはとても力強いものになりますね。わたしたちも一緒に歌声を響かせましょう

http://www.youtube.com/watch?v=CKqjOdYLazA
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽

*** COMMENT ***

NoTitle

先日僕の家にあるキリスト経系の団体の布教活動をされている方が訪ねてこられました。
最初条件反射的なある種の拒絶感がありました。
でも相手は一人でしたし布教活動というものがいかに大変なものかと思い
お話を聴くことにしました。
その訪ねて来た人もそうした宗教を信じて自分なりに考えて行動されているわけですから。

その方の話も聴きましたが、僕もその時自分の考えを相手に伝えました。
その方は僕がいろいろな考えを話す事に興味をもたれたようでした。

宗教にも政治にもそれぞれの長所短所があります。
それがどこなのかと自分で考える事も必要です。

それはまさに松月さんのおっしゃるとおり相手を受け入れる事です。
その上で、皆で声を合わせれば素晴らしいハーモニーになると思います。

素晴らしいハーモニー

レモンさん、

そうでしたかー。その方とわかりあえてよかったですね!
その方もお話ができて、とってもうれしかったんじゃないかと思いますv-238

わたしはというと、今年になって中国人の友だちがたくさんできました。ほとんどがいわゆる「漢民族」の方ですが、中にはイスラム文化圏で暮らす民族の方もいることを、その方に出会うまで知りませんでした。その方はその民族の言葉で育ち、中国語を覚えるのも大変だったそうですが、自分の考えはしっかり持っています。「少数だから」なんて言わないで、ひとりひとりの考えを同じように大事にしていきたいですね。

みんなの平和への祈りが素敵なハーモニーとなって響き渡るといいですねv-339

NoTitle

初めて聴きましたが、
アメリカン・フォークソングとの共通点が多いですね。

アメリカがアイリッシュ・フォークから
多くを取り入れたというべきでしょうか。

北アイルランド紛争の陰に
このような歌があったとは。。

勉強になりました。

アイリッシュとアメリカン・フォーク

ミキタカ08さん、

読んでいただきありがとうございます。わたしも最近アイリッシュにハマってから発掘したのですが、日本語の情報がまったくなかったので、はりきって書きました。

フォーク・リバイバルのミュージシャンたちは、カントリーやブルーグラスも取り入れていますが、元をたどればアイリッシュ・トラッドなんですよね。また、メイケムさんもアメリカに憧れて、グリニッジ・ビレッジで歌っていたようです。相互に影響していたのでしょうね。「アイリッシュ・フォーク」カテゴリのほかの記事もあわせてどうぞ♪

北アイルランド紛争の話を読んで、深く考えさせられました。平和であること、かつ自由や基本的人権があることを大事に思いたいですねv-22

NoTitle

元をたどれば
アイリッシュ・トラッドなのですね。

勉強になりました。

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No.118 The Winds Are Singing Freedom (風は歌うよ)
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

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