松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

こんなことを書いてます♪

2009年09月
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No.131 「さらばジャマイカ」 by ハリー・ベラフォンテ
No.130 「故郷へかえりたい」 by ジョン・デンバー
No.129 「私の試練」 by ピーター・ポール&マリー
No.128 中国の横笛 Part 2
No.127 中国の横笛 Part 1
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「さらばジャマイカ」 by ハリー・ベラフォンテ

前回に続いて「旅と望郷の歌」カテゴリでいきましょう。ちょうど暑い季節の終わりにご紹介しておきたい歌があるんですよ。「さらばジャマイカ」(Jamaica Farewell)です。

わたしはブラザース・フォアの歌で覚えたのですが、元をたどってみると、「カリプソ」(Calypso)という、20世紀の前半にカリブ諸島で発達した黒人たちの魂の音楽だったんですね。1950年代後半から、ブラフォーやキングストン・トリオなどのフォーク・グループはこういったジャンルにも興味を持ち、自分たちの音楽に取り入れていたようです。

そのきっかけを作ったのが、ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte, 1927- )でしょうね。この歌や「バナナ・ボート・ソング」(Banana Boat Song)をヒットさせ、カリプソをアメリカで広めた人といわれています。彼はニューヨークの生まれですが、少年時代を母親の故郷であるジャマイカで過ごしています。島の港で聴いた船乗りたちの歌。そこにはハリー自身のジャマイカへの想いも強く表れていると思います

この歌の作者といわれるロード・バーゲス(Lord Burgess, 1926?- )もニューヨークの生まれですが、母親がやはりカリブ地方の出身だったということで、島の民謡に親しみ、採譜して新しい歌を作っていたそうです。この歌も「鉄の棒」(Iron Bar)というカリプソのメロディが元になっているのだとか。

リズミカルな歌なので、対訳を七五調で書いてみたところ、偶然にもメロディにのせて歌える「訳詞」になっていました。いつものように、よろしければお試しくださいませ

夜は陽気な 港町 昼は日が射す 山の上
帆船で進む 旅の道 ジャマイカに来て 立ち寄った

でも 悲しいよ 行かなくちゃ またしばらくは 戻れない
心は沈み 振り返る キングストンの 娘さん

どこもかしこも 笑い声 踊り子は舞う 右左
僕の心は ジャマイカさ メキシコまでの 旅なのに

市場へ行けば 聞こえるよ 売り子が頭に 荷を担ぎ
アキー・ライスに 塩魚 ラムはいつでも 素晴らしい


ちなみに、歌詞に出てくる“ackee rice”と“salt fish”そして“rum”は、ジャマイカの伝統的なごちそうなんですってー。あー、食べものには目がないですAckee and saltfish

ライブ映像も見つけました。オーディエンスも歌に参加できて楽しそうですね。
みなさんもぜひ一緒に歌ってみてくださいね

http://www.youtube.com/watch?v=dyGuP3_ajZg


余談ですが、最初の12秒あたりで登場するハンチング帽のおっちゃんが吹いてるのって、ティンホイッスルじゃありませんか!?うれしいな、こんなところで出会えるなんて。見た感じ「ジェネレーション」という名前のブラス管のE♭キーですね。先日東京へ行ったついでに、お茶の水の石橋楽器さんで「ジェネレーション」を試奏させていただきましたが、高音がキンキンうるさくてちょっと^^;わたしのタイプじゃないかも(笑)
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テーマ:ワールドミュージック - ジャンル:音楽

「故郷へかえりたい」 by ジョン・デンバー

この前は中国の横笛のお話をしましたが、中国でこんなものも手に入れました

「永遠的傳奇」≒The Everlasting Legend

“Forever, John”というジョン・デンバーが亡くなった翌年に発売された未発表音源集で、わたしの大好きな「風は激しく」も収録されています。マーヤさんのNo.174~175の記事を読んで興味を持ったアルバムでした。

それにしても、小さなレコード屋さんなのにジョンのアルバムが5種類も置いてあったのにはビックリでした。おかみさんが教えてくれたのですが、ジョン・デンバーは中国で

「約翰丹佛」 ← (ヨーハン・ダンファ、みたいに聞こえた)

と呼ばれ、とても人気があるようです。なるほど、確かにヨハンだよな

そういえば、中国で最もポピュラーな美国民歌=アメリカン・フォーク・ソングは「故郷へかえりたい」(Take Me Home, Country Roads)だとどこかで聞いたような気がします。日本でも「ジョン・デンバーの代表曲」といえばもっぱらこれですよね。この歌が中国や日本で時代を超えて親しまれているのは、70年代当時の世の中も大きく関係していると思うのですが、わたしは「メロディの親しみやすさ」もあると思います。

先日トクベー&キーボーさんから「5音しか出せない笛」のことを聞いて思い出したのですが、実はこの歌も「ヨナ抜き音階」と呼ばれる5音の音階でできていて、F#に移調するとピアノの黒鍵だけでメロディが弾けてしまいます(正確には“I hear her voice”のところでFやBの白鍵を弾くことになるのですが、細かいことは気にしない気にしない^^;)。
これは日本や中国の民謡やわらべ歌によく見られる音階で、どこか郷愁を誘います

そして、多くの方がこの故郷の山を想う素朴な詩に共感を覚え、それぞれの故郷に想いを重ねるのではないかと思うのですが、みなさんはいかがですか?

わたしはというと、実は恥ずかしながら「岩を砕く花のように」を聴くまでこの歌を知らなかったのですが、初めて聴いた時、外の景色を見て強く感じました。

鉱山に育まれた町、続くいなか道・・・わたしの町はこの詩の世界にそっくりだ!!!

中国に滞在中も郷愁にかられましたが、これから先どこへ移り住もうとも、この歌を聴くことがあればいつでも、松月は心の故郷・日立の町を思い出すことでしょう・・・

今日の映像ですが、この1981年の日本公演のDVDが来月発売されます。楽しみですね

http://www.youtube.com/watch?v=KSmh6FO3T74
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽

「私の試練」 by ピーター・ポール&マリー

きのうは申し訳ありませんでした、とつぜんブログを閉めたりして・・・。
ショックが大きすぎて、心の中では1日じゅう泣かずにいられなかったのです

PP&Mのマリー・トラバースさんがこの世を去ってしまいました・・・。

きのうの朝、新聞の社会面に記事を見つけて、頭の中が真っ白になりました。
Georgeさんからもさっそくメッセージをいただきました:

ショックです。今朝の新聞にマリー・トラバース死去のニュースが出ていました。彼女もこの歌(←「時代は変る」)をPPMで歌っていたと思います。また私達にとって貴重な存在感をもった人がこの世を去ってしまいました。白血病と戦っていたなんて知りませんでした。彼女が今の音楽家達に与えた影響は計り知れませんものね。ジョン・デンバーがあれだけ有名になったのも、一つは彼女のおかげですものね。
あー、まさに時代は変わってしまいますね。


わたしがアメリカン・フォークを聴き始めてから、今月でちょうど10年になります。これまでにも何度かお話ししていますが、PP&Mはこのブログのルーツのひとつで、特別な思い入れがあります。10年前のわたしはまだほんの子どもでしたが、マリーさんの歌声からにじみ出る優しさや気持ちの強さは、いつも勇気をあたえてくれました。ブログを始めてからは、彼女の歌声は本当に地域や世代を超えて、たくさんの方に愛されているんだということを知り、たくさんの方と同じ想いをわかちあうことができました。

そして今も、おそらくみなさんも同じ想いでいらっしゃることでしょう・・・。

今日はこの歌を選びました。「私の試練」(All My Trials)。
穏やかな曲と、マリーさんの優しい歌声が心にしみますね。

All my trials, Lord, soon be over.
(私の試練がすべて、神よ、すぐに終わりますように。)


彼女が白血病と闘っていたことはだいぶ前から知っていましたし、早く快復してほしいと願っていました。1か月ほど前に引退表明されたことを知り、少しばかり寂しさを感じたのですが、それからあまりにも早すぎると思いました・・・。

マリーさん、今まで本当にありがとう。きっともうつらいことはないから、
これからは神さまのみもとで、幸せに暮らせることを願っています。
そこでジョン・デンバーと再会して、また一緒に歌うこともできますように。
お別れはとっても寂しいけれど、わたしたちはずーっと忘れません。

素晴らしい歌と思い出は、わたしたちの心にいつまでも生き続けます・・・

http://www.youtube.com/watch?v=Ulm8F15tTyg
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テーマ:今日の1曲 - ジャンル:音楽

中国の横笛 Part 2

これまでのお話
中国の横笛 Part 1

中国で安く手に入った立派な横笛。しかし音が出せず、哀れにも物干し竿にされていたわけですが、ティンホイッスルを吹くようになって「この横笛もちゃんと吹いてあげなくちゃな」という想いに目覚めたのです。はじめは「てきとー」に練習していたのですが、基本に帰ろうと思い、図書館からフルートの教本を借りてきて、息の入れ方の研究に没頭する夜がしばらく続きました。そしてついに音が出たのです。でも「ぴぃー」という音だけで、街で聴いたような美しい響きは出ませんでした。いったいなぜなんだぁー!?

わたしはひどく落ち込み、せめて上手い方の演奏を聴いて心を慰めようと、Webで探していました。「中国の横笛」で検索していると、こちらのページに行き着きました。
笛子/ちょこっと楽器紹介

この横笛は「笛子」(てきし/ディーズ)というんですね。「唄口と音孔の間にもう1つ穴があり(膜孔)、そこに竹の皮膜でできている(らしい)薄い膜(笛膜)を貼り、共鳴させる。そうすることによって、中国的な独特な音色が出る」んだとか。・・・エッ!?

なんと、Part 1で笛を箱から出した時「なぜか真ん中の穴だけふさいでいた紙のカバー」だと思っていたものは、「笛膜」という中国的な演奏に必要なものだったのです。それをはがしてしまっては、美しい音は出るはずがありません。あー、わたしはアホだぁー

でも、これで原因がわかりました。前向きにいこう。笛膜を貼ればいいんだから。
といっても、日本じゃ手に入らないんだろうなー、売ってても高いんだろうなー、、、

ん、待てよ、薄くて共鳴するものなら別に竹の皮膜じゃなくたっていいのでは?
そこで、わたしはあるものを膜孔に貼りつけ、息を吹き込んでみました。

ぶぅ~~~♪ ・・・おおー、鳴ったー♪

中国で聴いた独特の音が響いた、まさに感動の瞬間でした
松月は台所にあったラップの切れ端を笛膜にしたのです。なんともECOだっぺ?(笑)

しかもこれ、ピンと張ると清楚な横笛の音が、少したるませるとよく響くROCKな感じのワイルドな音が出せちゃうんです。1本で2役楽しめて、なかなか面白いです

それと、松月の笛子には“G”と書かれているのですが、6つの指孔を全部閉じた時は“D”の音が出るようで、D管のティンホイッスルとほとんど同じ運指で吹けるので、とてもやりやすくて助かっています。笛子もこのくらいうまく吹けるようにがんばってみようかな

http://www.youtube.com/watch?v=7O4X4sTBkFA
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テーマ:楽器 - ジャンル:音楽

中国の横笛 Part 1

去年の今ごろ、3週間ほどブログを休ませていただき、中国へ出張に行っておりました。慣れない環境での2週間におよぶ滞在は本当につらいものでした。空気や飲み水にもなじめず何度も体をこわしました。そして言葉の壁。もちろん日本語は通じないので、仕事上の会話は英語で行いました。それはまだよかったのですが、一歩外へ出れば英語さえ通じず、中国語をまともに勉強していなかった松月はいつも汗びっしょりでした・・・

それでも、休憩時間に外へ出かけるのは気晴らしであり、ちょっとした楽しみでした。
ある日、街を散策していると、軽快な笛の音が聞こえてきました。行ってみると、大道芸人のおじさんが横笛を吹いていたのでした。これが(No.18で世界楽器屋のすだれさんと出会って以来、笛のとりこになってしまった)松月の心を動かさないはずがありません。素晴らしい音楽には言葉の壁などまったく関係ありませんでした

彼からは(たどたどしい中国語で)掲載の許可を得ています。非常感謝!



休日、仕事で知り合った中国人の方に「古文化街」を案内していただいたのですが、わたしはあの横笛が忘れられず、楽器屋さんを見つけると、迷わず中へ入りました。おー、あったあった、これだ! 音が出ることを確認していただき、一番短いのを購入しました。
管は竹製で、割れないように加工が施され、しかも2つに分かれるようになっていて、ジョイントは真鍮でできているようです。頭部には美しい漢詩が刻まれています。
これ、日本だったら、1000円じゃとても買えない品だと思いますよ・・・



帰国すると、さっそく箱を開けて組み立て、なぜか真ん中の穴だけふさいでいた紙のカバーを外し、吹き口から息を吹き込んでみました。

すぅーっ、すぅぅぅーっ、、、あー、やっぱりだめか・・・。

お店で試した時も自分では音を出せませんでした。中1の春、吹奏楽部の体験でフルートを触らせてもらったのに音が出せず、入部できなかった苦い思い出をずっと引きずっていたようです。いったいどうやったら音が出るんだろう。息が弱いのかな? 口の形がおかしいのかな? それとも、吹きこむ角度に問題があったりするのかな?

結局、考えられることはすべて試しましたが、音は出ませんでした。
それ以来、かわいそうにその笛は松月の部屋の物干し竿にされていました。

それを「あまりにもかわいそすぎる」と思い、再び手にとったのが、今から2か月前。
この時初めて、音が出ない本当の原因がわかったのでした・・・

Part 2へ続きます
中国の横笛 Part 2
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

初めての方は、こちらへどうぞ☆
松月の芳名録

YouTubeに演奏を載せています。
よかったら聴いてみてくださいね♪
The Whistlin' Gal from Hitachi

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