松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

こんなことを書いてます♪

旅と望郷の歌
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No.181 「思い出のグリーングラス」 by ジョーン・バエズ
No.156 「思い出のキャロライナ」 by ジェイムス・テイラー
No.137 「グレイスランド」 by ポール・サイモン
No.131 「さらばジャマイカ」 by ハリー・ベラフォンテ
No.130 「故郷へかえりたい」 by ジョン・デンバー
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「思い出のグリーングラス」 by ジョーン・バエズ

今年の春は寒い日が続きましたが、ようやく過ごしやすい季節になりましたね。
休日に青い草原に出て、楽器を練習できるのが本当にうれしいこの頃です

前回「青い草」の話題も出たことですし、「グリーン・グリーン・フェスティバル」の続きで、今回は「思い出のグリーングラス」(The Green, Green Grass of Home)をご紹介しようと思います。

わたしは小学生の時から森山良子(もりやま・りょうこ、1948- )さんが大好きでよく聴いていたのですが、この歌も彼女の歌で覚えました。アメリカン・フォークに夢中になってから、彼女のコンサートに行ったのですが、彼女は1969年に日本人で初めてカントリーの聖地・ナッシュビルでこの歌をレコーディングしたことを知って驚きました。

しばらくぶりに帰省して、何も変わっていない我が家や子どものころに登った樫の木、両親や大好きな人に笑顔で迎えられ、緑の草が茂る故郷に帰るのはいいなぁーという幸せな気持ちが、穏やかな風景の描写や、きれいなメロディに表れていますね。なお、作詞者の山上路夫(やまがみ・みちお、1936- )氏は「翼をください」の作詞者でもあります

森山良子さんの「思い出のグリーングラス」です。
http://www.youtube.com/watch?v=p2LGraFJGIA

この歌はもともとアラバマ州出身のカーリー・プットマン・ジュニア(Curly Putman Jr., 1930- )によって書かれたものでした。父の持っていた古い唱歌集に、上の日本語の詩と並んで、原曲の英語の詩が2番まで載っていたのを覚えています。
原詩もまた「日本語の詩はまさにここから生まれた」と言えるような、故郷の穏やかな情景が浮かぶ素敵な詩だと思いました

1966年にトム・ジョーンズ(Tom Jones. 1940- )に歌われ、英国で大ヒットしていますが、わたしにとってはジョーン・バエズのレコードが思い出のバージョンです。それを聴いて初めて3番の存在を知ったのです。

3番の歌詞の意味:
目が覚めて見回せば 四方を囲む灰色の壁
そして気づくんだ そう、夢を見ていただけだったと・・・


・・・ゆ、夢!? 故郷へ帰ったのは夢だったの!?
「生まれ故郷に立ったら夢が覚めた」んじゃなかったの!?


「灰色の壁」ってことはまさか・・・そう、その「まさか」でした。最後に「故郷の緑の草の下に横たえられる」と歌われますが、実はこれは死刑囚の歌で、埋葬されてようやく故郷の土に触れられるのだという意味だったのです。今はもう慣れましたが、昔のわたしにとってはあまりにショッキングな内容でした。子ども向けの唱歌集や日本語版で原詩の3番について触れられていないわけがわかります

ジョーン・バエズもこの歌を1969年にナッシュビルでレコーディングしています。この歌に関しても、森山良子さんはジョーン・バエズの影響を受けたのかもしれませんね

http://www.youtube.com/watch?v=aQhKqlOccHE
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テーマ:今日の1曲 - ジャンル:音楽

「思い出のキャロライナ」 by ジェイムス・テイラー

前項で「3月にディランが来るぞ」というお話をしましたが、4月にはキャロル・キングとジェイムス・テイラーが一緒に武道館でコンサートをするそうですね。「君の友だち」の記事でお話ししたように、彼らは互いに支えあってきた本当の友だちですから、このジョイントは感動的ですね。それに、彼らはわたしが2番目に夢中になったシンガー・ソングライターで思い入れがあるのです。どんなライブになるのか楽しみですね

今日はしばらくぶりにジェイムス・テイラーの歌を取り上げてみたいと思います。JTといえばギター・ワークが巧みで、難しいコードや独特なコード進行が多いのですが、この曲はわりとシンプルで聴きやすかったです。「思い出のキャロライナ」(Carolina in My Mind)という、1968年の1stアルバムに収録された作品です。

1stアルバムはあのビートルズが設立したアップル・レコード(Apple Records)から出ており、ポール・マッカートニーやジョージ・ハリスンもバックで参加していたそうです。この歌もアップルでレコーディングをするために、ロンドンに渡っていた時に書かれました。彼は自分が育ったノース・カロライナを恋しく思って、この歌を書いたといいます

このアルバムは十分なプロモートがされず、あまり売れなかったのですが、この歌は彼にとって重要なレパートリーであり、1976年の「グレイテスト・ヒッツ」(Gratest Hits)にリメイク・バージョンが収録されています。わたしはこちらのアルバムを聴いて覚えたのですが、オリジナルのも聴いてみたいのよねー。

さて、今回の映像は司会者の発音がなんとなくイギリスっぽいと思ったのですが、なんと「エディンバラ城」! スコットランドなんですねー。この時もキャロライナを懐かしく思いながら歌っていたのかなぁー。歌詞のメッセージがとにかく心に響きます

http://www.youtube.com/watch?v=B3pTT-orGG4


もうひとつ、アリソン・クラウス(Alison Krauss, 1971- )によるカバー・バージョンもご紹介します。レモンさんやtakabohさん、地元ブルーグラス・バンド「The! Winds」のuchanさんもお好きな方ですよね。わたしもブルーグラスを掘り始めて以来お気に入りのシンガーなんです。フィドルもかっこいいですね!

http://www.youtube.com/watch?v=83w8SkdJtPM
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テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

「グレイスランド」 by ポール・サイモン

先日は「コンドルは飛んで行く」ポール・サイモンと民族音楽の関わりについて書いたところへ、たくさんの熱心なコメントをいただきありがとうございました。とってもうれしかったので、熱がさめないうちに「グレイスランド」(Graceland)のお話もしておきたいと思います。実はこれ、洋楽でわたしが初めて自分で手に入れた、思い出深いアルバムなのです。今でも一番のお気に入りで、元気を出したい時によく聴いています。

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なので、わたしは7月のS&G来日公演でポールがソロでこのアルバムから2曲も歌ってくれて大感激しました。周りで聴いていた方々は何だか退屈そうで、みんなで盛り上げられなかったのは残念でしたが。たいていの方はS&Gとはまったく違うサウンドに衝撃を受け、ポールについていけなくなってしまっていたのかもしれませんね。(わたしもS&Gのオリジナル・アルバムを先に聴いてしまっていたら、そうなっていたかもしれません。)

というか、ポールのソロをS&Gに含めてはいけない気がします。全体に明るいのもそうですが、何よりも「リズム」を大切にしていると感じられるのです。そして、そのリズムの中に変なコーラス・・・失礼!「世界のどこかで力強く生きる民族の魂の声」がとけこんでいるのです。特に「シューズにダイアモンド」や「ホームレス」で聴かれるアカペラがすごいですが、これは南アフリカのレディスミス・ブラック・マンバーゾ(Ladysmith Black Mambazo)というグループがズールー語(Zulu)という言葉で歌っていたんですね。意味はわからないけれど、想いが伝わってくるようで不思議です。

解説によると、ポールは1984年の夏に友人から1巻のテープをもらって、南アフリカの音楽に惹かれたのがきっかけで、翌年南アフリカへ飛んで、現地のミュージシャンたちと一緒にこのアルバムを作ったということです。異国のリズムのはずなのに、どこか彼のルーツであるアメリカの50年代の音楽に近いものを感じて懐かしさを覚えたのだとか

今日ご紹介する「グレイスランド」(Graceland)はエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935-77)の眠る地であり、多くのファンが訪れる「聖地」ですよね。さらにエヴァリー・ブラザース(The Everly Brothers)もコーラスに参加しています。どちらもポールが10代のころ夢中になったミュージシャンですよね。それにサウンドも本当に50年代のアメリカを思わせるというか、カントリー・ロック調という感じです。ポールは南アフリカへ向かったけれど、心は自分の音楽の故郷へ向かったのでしょうね!

このアルバムは世界中で話題になりましたが、南アフリカは当時アパルトヘイトで経済制裁を受けていたため、かなり激論を呼んだそうです。でも、ポールは「南アフリカにもこんなに素晴らしいミュージシャンがいるんだぜ!」ということをアメリカに知らせたかっただけなのではないでしょうか。彼は現地のミュージシャンと一緒にジンバブエでコンサートを行っていますが、反アパルトヘイトへのメッセージがこめられていると思います。「僕らはみんなグレイスランドに迎え入れられるんだ!」というところで両手を広げているのが印象的ですが、この部分で「国境とか文化の違いとか関係なく、みんな同じ気持ちをわかちあって、同じ場所へ向かうんだぜ!」と言っているように聴こえるのです

何よりポールと、現地のミュージシャンたちと、観客たちの楽しそうなこと!!

http://www.youtube.com/watch?v=NXn-iY7bJTU
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テーマ:80年代洋楽 - ジャンル:音楽

「さらばジャマイカ」 by ハリー・ベラフォンテ

前回に続いて「旅と望郷の歌」カテゴリでいきましょう。ちょうど暑い季節の終わりにご紹介しておきたい歌があるんですよ。「さらばジャマイカ」(Jamaica Farewell)です。

わたしはブラザース・フォアの歌で覚えたのですが、元をたどってみると、「カリプソ」(Calypso)という、20世紀の前半にカリブ諸島で発達した黒人たちの魂の音楽だったんですね。1950年代後半から、ブラフォーやキングストン・トリオなどのフォーク・グループはこういったジャンルにも興味を持ち、自分たちの音楽に取り入れていたようです。

そのきっかけを作ったのが、ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte, 1927- )でしょうね。この歌や「バナナ・ボート・ソング」(Banana Boat Song)をヒットさせ、カリプソをアメリカで広めた人といわれています。彼はニューヨークの生まれですが、少年時代を母親の故郷であるジャマイカで過ごしています。島の港で聴いた船乗りたちの歌。そこにはハリー自身のジャマイカへの想いも強く表れていると思います

この歌の作者といわれるロード・バーゲス(Lord Burgess, 1926?- )もニューヨークの生まれですが、母親がやはりカリブ地方の出身だったということで、島の民謡に親しみ、採譜して新しい歌を作っていたそうです。この歌も「鉄の棒」(Iron Bar)というカリプソのメロディが元になっているのだとか。

リズミカルな歌なので、対訳を七五調で書いてみたところ、偶然にもメロディにのせて歌える「訳詞」になっていました。いつものように、よろしければお試しくださいませ

夜は陽気な 港町 昼は日が射す 山の上
帆船で進む 旅の道 ジャマイカに来て 立ち寄った

でも 悲しいよ 行かなくちゃ またしばらくは 戻れない
心は沈み 振り返る キングストンの 娘さん

どこもかしこも 笑い声 踊り子は舞う 右左
僕の心は ジャマイカさ メキシコまでの 旅なのに

市場へ行けば 聞こえるよ 売り子が頭に 荷を担ぎ
アキー・ライスに 塩魚 ラムはいつでも 素晴らしい


ちなみに、歌詞に出てくる“ackee rice”と“salt fish”そして“rum”は、ジャマイカの伝統的なごちそうなんですってー。あー、食べものには目がないですAckee and saltfish

ライブ映像も見つけました。オーディエンスも歌に参加できて楽しそうですね。
みなさんもぜひ一緒に歌ってみてくださいね

http://www.youtube.com/watch?v=dyGuP3_ajZg


余談ですが、最初の12秒あたりで登場するハンチング帽のおっちゃんが吹いてるのって、ティンホイッスルじゃありませんか!?うれしいな、こんなところで出会えるなんて。見た感じ「ジェネレーション」という名前のブラス管のE♭キーですね。先日東京へ行ったついでに、お茶の水の石橋楽器さんで「ジェネレーション」を試奏させていただきましたが、高音がキンキンうるさくてちょっと^^;わたしのタイプじゃないかも(笑)
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テーマ:ワールドミュージック - ジャンル:音楽

「故郷へかえりたい」 by ジョン・デンバー

この前は中国の横笛のお話をしましたが、中国でこんなものも手に入れました

「永遠的傳奇」≒The Everlasting Legend

“Forever, John”というジョン・デンバーが亡くなった翌年に発売された未発表音源集で、わたしの大好きな「風は激しく」も収録されています。マーヤさんのNo.174~175の記事を読んで興味を持ったアルバムでした。

それにしても、小さなレコード屋さんなのにジョンのアルバムが5種類も置いてあったのにはビックリでした。おかみさんが教えてくれたのですが、ジョン・デンバーは中国で

「約翰丹佛」 ← (ヨーハン・ダンファ、みたいに聞こえた)

と呼ばれ、とても人気があるようです。なるほど、確かにヨハンだよな

そういえば、中国で最もポピュラーな美国民歌=アメリカン・フォーク・ソングは「故郷へかえりたい」(Take Me Home, Country Roads)だとどこかで聞いたような気がします。日本でも「ジョン・デンバーの代表曲」といえばもっぱらこれですよね。この歌が中国や日本で時代を超えて親しまれているのは、70年代当時の世の中も大きく関係していると思うのですが、わたしは「メロディの親しみやすさ」もあると思います。

先日トクベー&キーボーさんから「5音しか出せない笛」のことを聞いて思い出したのですが、実はこの歌も「ヨナ抜き音階」と呼ばれる5音の音階でできていて、F#に移調するとピアノの黒鍵だけでメロディが弾けてしまいます(正確には“I hear her voice”のところでFやBの白鍵を弾くことになるのですが、細かいことは気にしない気にしない^^;)。
これは日本や中国の民謡やわらべ歌によく見られる音階で、どこか郷愁を誘います

そして、多くの方がこの故郷の山を想う素朴な詩に共感を覚え、それぞれの故郷に想いを重ねるのではないかと思うのですが、みなさんはいかがですか?

わたしはというと、実は恥ずかしながら「岩を砕く花のように」を聴くまでこの歌を知らなかったのですが、初めて聴いた時、外の景色を見て強く感じました。

鉱山に育まれた町、続くいなか道・・・わたしの町はこの詩の世界にそっくりだ!!!

中国に滞在中も郷愁にかられましたが、これから先どこへ移り住もうとも、この歌を聴くことがあればいつでも、松月は心の故郷・日立の町を思い出すことでしょう・・・

今日の映像ですが、この1981年の日本公演のDVDが来月発売されます。楽しみですね

http://www.youtube.com/watch?v=KSmh6FO3T74
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テーマ:'70年から'80年の洋楽 - ジャンル:音楽

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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

初めての方は、こちらへどうぞ☆
松月の芳名録

YouTubeに演奏を載せています。
よかったら聴いてみてくださいね♪
The Whistlin' Gal from Hitachi

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