松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

こんなことを書いてます♪

ブック・レビュー
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No.220 「魔法のドラゴン パフ」~日本語版「パフ」の絵本
No.219 「ポール・サイモンのどうぶつえん」~日本語版“At the Zoo”の絵本
No.98 「ぐんぐんぐん-みどりのうた」~日本語版「ガーデン・ソング」の絵本
No.47 「虹の民におくる歌」~ピート・シーガーの自伝
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「魔法のドラゴン パフ」~日本語版「パフ」の絵本

2008年10月にピーター・ポール&マリーの「パフ」(Puff, the Magic Dragon)を取り上げたとき気になっていた「絵本」も読んだので、こちらでレビューしたいと思います。

見つけた場所 → 日立市立多賀図書館 こどもとしょしつ

魔法のドラゴン パフ魔法のドラゴン パフ
(2008/03/13)
レニー リプトン、ピーター ヤロー 他

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夢の島ホナリーで暮らす、魔法のドラゴン・パフと少年ジャッキー・ペーパーの物語。

日本語版の訳者は国民的なミュージシャンであり、作家でもある偉大な(!)さだまさし(1952- )さんなのです。彼は昔から「パフ」が大好きだったそうで、1行1行から物語への思い入れが伝わってくるような文章を書いています。

中はこんな感じ。アーティストのエリック・ピゥィーバーレイ(Eric Puybaret)氏のイラストは本の全面に描かれ、目の前にホナリー島の世界が大きく広がります。グラデーションと影によって立体感が出て、パフやジャッキー少年がいきいきとして見えますね



でも、原曲を知っている方は、こんな疑問を抱くかもしれません:

「子ども向けの絵本にするのはいいけどさ、確かパフって、ジャッキー少年が大人になって遊びに来なくなったら、自信をなくして引きこもってしまう悲しいお話でしょ?」

確かにそうです。しかし、長い年月を経て、この物語に新しい命が吹きこまれたのです
(以下追記。ネタばれ注意!)

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テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

「ポール・サイモンのどうぶつえん」~日本語版“At the Zoo”の絵本

最近、たまたまこんなものを見つけちゃいました。サイモン&ガーファンクルの「動物園にて」(At the Zoo)という歌なのですが、絵本になっていたんですねー。

見つけた場所 → 茨城県立図書館 地下書庫 絵本コーナー

ポール・サイモンのどうぶつえんポール・サイモンのどうぶつえん
(1991/12)
柴門 ふみ

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しかも、訳者が柴門ふみ(さいもん・ふみ、1957- )さん!「P.S. 元気です、俊平」という恋愛漫画(TVドラマ化されたのを中学時代に見ていました)の作者でもあったようですが、わたしは「とっても、愛ブーム」などのエッセイを好きで読んでいました。

彼女を知ったきっかけは、筆名から想像できると思いますが、彼女がものすごいポール・サイモン・ファンで、2004年に「ポール・サイモン・ソングブック」がCD化&再発された時、小冊子にコメントを書いていたことでした。その前にこんな素敵な絵本を訳していたのですね。巻末には幸せそうなふみさんとポールの2ショットが載っていました

これは動物園で「しろくまくん」がひとりぼっちだという記事を見て、子どもたちが会いに行くお話です。あれ、原詩に「しろくまくん」なんて出てきたっけ? まあいいか。

原詩には、人の世にも言えるような動物たちのユニークな性格や行動がおもしろく描かれていますが、このお話の中でも、子どもたちはさまざまな動物たちとふれあいます。原詩の難しい言葉は、ふみさんがやさしくやわらかい言葉に置き換えて表現されています

バレリー・ミショー氏のイラストも丸っこいキャラクターがかわいらしく、色合いもほのぼのして和みます絵の中に出てくる英単語は、枠の外に注釈がついてるのもグ~



個人的に笑ってしまったのが「ビーバーのラムちゃんに夢中なサイの飼育係さん」
なるほど、“And the zookeeper is very fond of rum.”というところですね。“rum”って「ラム酒」のことだと思っていましたが、子どもの教育上、変えたのかもしれませんね。

サイの飼育係さんに、シマウマのおまわりさんに、カモシカのお医者さん・・・
この動物園は、動物たち自身によって運営されているようです。

「どうぶつえんでは みんな ともだちに なれるのさ」・・・人間の子どもたちと他の動物たちが同じ目線でふれあえる、そんな動物園に行ってみたくありませんか

ところで、動物園の門の前でギターを弾いている、このイケメン(?)さん・・・
ひょっとして・・・!?(笑)



原曲は、サイモン&ガーファンクルのアルバム「ブックエンド」(Bookends)に収録されています。投稿された方の「オークランド動物園」での映像と一緒にお楽しみください。

http://www.youtube.com/watch?v=4-_Sf-dIbhg


わたしの町にも「かみね動物園」という立派な動物園があります。この本を読んだら、なんだか動物たちに会いに行きたくなってしまいました。行ったら喜んでくれるかな?
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「ぐんぐんぐん-みどりのうた」~日本語版「ガーデン・ソング」の絵本

「Web上に憩いの庭をつくり、歌の種を育て、みんなの心に花を咲かせよう」、、、
今や当ブログのテーマになっている「ガーデン・ソング」(The Garden Song)ですが、
先日、この「日本語版の絵本」を街の図書館で見つけ、大喜びで借りました!

見つけた場所 → 日立市立記念図書館 こどもとしょしつ

ぐんぐんぐん―みどりのうた (大型絵本)ぐんぐんぐん―みどりのうた (大型絵本)
(1998/07)
デービッド・マレット

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イラスト:blue daisyさま

今も現役で活動中の、メイン州出身のシンガー・ソングライター、デービッド・マレット(David Mallett, 1951- )の作品です。1978年に発表された後、たぶんジョン・デンバーがマペットたちと歌ったことがきっかけで、アメリカの子どもたちに親しまれてきた歌です。1997年にアメリカで絵本化され、翌年この日本語版が出版されました。

訳者の脇明子(わき・あきこ)さんは、ほかにも外国の子どもの物語を30編以上翻訳していらっしゃる方なのですが、この訳が素晴らしいんですよ!!

るんるんるん はるかぜの においが してきたら
ぼくは たがやすんだ ちいさな はたけ
ぱっぱっぱっ たねまいて ゆめを あたためよう
おひさまと あめが てつだってくれる


なんとなんと、英語版と同じように、メロディにのせて歌えるようになっていて、巻末に楽譜もついております。歌とリズムが大好きな子どもたちは大喜びですね!

脇さんによると、子どもたちの考えも聞きながら書き上げたのだとか。子どもは素直ですし、絵からいろんなことを想像できるんですよね。No.41の記事で、わたしもこの歌に「ひとつ ひとつ 庭を育てよう~♪」という訳詞を書きましたが、子どもたちの豊かな感性には及びません。特に「ゆめを あたためよう」という表現が気に入っています

イスラエルの美術教師オラ・アイタン(Ora Eitan)さんのイラストも素敵です。とても鮮やかですが、どこか柔らかくて優しい感じがします。さらに、子どもたちの夢をふくらませるかのように、大きく大きく描いているのです。

特に印象に残っているのが、背の高い草を引き抜き、どう見ても総重量が自分の体より重そうな(笑)石を運び出す少年。けなげに働く姿が微笑ましいです。そんな少年の想いに応えるかのように、「ぐんぐんぐん」とのびる野菜や花々。それを見て「ぼくもこんなふうに大きくなるんだ!」と夢を抱く少年。「自然との共生」が強く感じられます

↓作者のデービッド・マレットさんが英語で歌う「ガーデン・ソング」です。
http://www.youtube.com/watch?v=rYHliyjh29k


マレットさんは、この本の初めにご両親への感謝の言葉を綴っています。お父さんは豆を育てることを、お母さんは歌を歌うことを教えてくれたそうです。生きる楽しさを伝え、喜びを見つけさせるのは、とても大切なことですよね。今度はマレットさんが、この「少年が野菜を育てる」歌を通して、子どもたちに語りかけているように思うのです

全国の子どもたちへ・・・
わたしたちはみんなこの自然や、たくさんの人に愛され支えられています。
たくさんのものにふれて、大きく大きく、夢を育ててください。


☆関連リンク☆
なないろぶっくかふぇ : Inch by Inch...The Garden Song
うだきちさんも「お気に入りの作品」としてレビューしてくださってます^^♪
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「虹の民におくる歌」~ピート・シーガーの自伝

虹の民におくる歌―『花はどこへいった』日本語版
虹の民におくる歌―『花はどこへいった』日本語版

(2000/06)
ピート・シーガー

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わたしはアメリカン・フォーク・ソングが大好きで、みなさんと熱く語りあえる場を求めてこのブログを開設しましたが、始めてみると知らないことがいっぱい。それで、歴史書や歌い手たちの伝記を読んでは新しい発見をして、その感想や自分の考えを一緒に記録しているのです。たとえ経験豊富なリアルタイム世代であったとしても、毎回新しい発見を綴っていると思います。

今回は、この夏休みに熱心に読んだ本をご紹介したいと思います。「虹の民におくる歌」(Songs for Rainbow Race)という、ピート・シーガー本人が綴った生涯の歌と活動の記録です。これまでに「花はどこへ行った」「勝利を我等に」「ガーデン・ソング」について記事を書いてみて、彼の歌に対する想いに深く共感し、ぜひとも彼の物語を読んでみたいと思ったのです。

最も印象に残ったのは、最も単純なことでした。フォーク・ソングとは、古くからの伝統を受け継ぎながら、そこに新しい何かを加えて、人から人へ歌い継がれていくものであり、人は誰しもフォーク・シンガーになれるのです。決して商業的なものではなく、地球上のすべての人々とともに生きるためのコミュニケーションの手段なのですね

この本には日本でよく知られている歌や、ピートが日本で歌われてほしいと願う歌が集められ、それぞれについて歌が生まれた背景や演奏の方法などが語られています。ピートの生誕80年記念に彼の自伝を訳して出版したいという日本のファンの要望にとても喜んだのでしょう。ピートは訳者たちとともに、日本のファンに向けた新しい創作版として自伝を編集し、タイトルも新しくつけるべきだと言いました。

それを受けて、訳者の矢沢寛さんが日本語版のタイトルに選んだのが「虹の民」(My Rainbow Race)という歌です。とてもすばらしい歌で、感動しました。ピートの強い想いがこめられた、地球とそこに生きるすべての人々への愛の歌、来年のアースデイにみんなで歌いましょうね♪

アースデイに記事を書きました(09.04.22) → 「虹の民」 by ピート・シーガー

この本はかなり高価なのですが、初版のうち100冊は全国の図書館に贈呈されたということですので、興味のある方はぜひ大きな図書館をのぞいてみてくださいね
あ、茨城にお住まいの方は、松月が今借りておりますので、申し訳ありませんが、明後日までお待ちくださいませ(笑)

見つけた場所 → 茨城県立図書館 地下書庫
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

初めての方は、こちらへどうぞ☆
松月の芳名録

YouTubeに演奏を載せています。
よかったら聴いてみてくださいね♪
The Whistlin' Gal from Hitachi

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