松月のRhymes&Reasons

アメリカン・フォーク・ソングの言葉と想い そして源流をたずねる旅

こんなことを書いてます♪

ピート・シーガー
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No.139 「ターン・ターン・ターン」 by バーズ
No.133 「天使のハンマー」 by ピーター・ポール&マリー
No.97 「虹の民」 by ピート・シーガー
No.75 「スモーキーの頂上で」 by ウィーバーズ
No.47 「虹の民におくる歌」~ピート・シーガーの自伝
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「ターン・ターン・ターン」 by バーズ

今年も残りあと2か月をきりました。時の経つのは早いですね!
今日はバーズの「ターン・ターン・ターン」(Turn! Turn! Turn!)をご紹介します。
同名のアルバムに収録されたこの曲は、1965年の暮れに全米1位を記録していますね。

ターン・ターン・ターンターン・ターン・ターン
(2005/04/06)
ザ・バーズ

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初めこのタイトルだけ見た時、ダンス・チューンかと思ったのはわたしだけでしょうか。でも、実際に詩を聴いてみて気づきました。繰り返される"A time of ~"という言葉・・・そう、「まわる」のはこの歌のキーワードとなっている「時」だったのですね。

この詩は本当に詩的というか、哲学的な内容ですよね。実はこれ、旧約聖書の「コヘレトの言葉」または「伝道の書」(The Book of Ecclesiastes)と呼ばれる1節が元になっているのです。1959年、ピート・シーガーがこれに美しい曲をつけて歌にしたのでした

ピートのインタビューを見つけました。出版社から「プロテスト・ソングは売れないから新しい歌を書けないのか」という手紙をうけて怒り、ポケットから取り出した詩に即興で曲をつけた、と言っているようですね。

http://www.youtube.com/watch?v=9WT6-BIav2I


フォークソングと聖書や賛美詩には「神の言葉を伝える」という点で深い関わりがあると思います。わたしは図書館へ旧約聖書を探しに行きました。そして見つけました、この詩の原文は「コヘレトの言葉」の第3章にありました!

こちらでも読めますよ! → 日本語版英語版

天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。
生るるに時があり、死ぬるに時があり、
植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、

(中略)

神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。
わたしは知っている。人にはその生きながらえている間、楽しく愉快に過ごすよりほかに良い事はない。
またすべての人が食い飲みし、そのすべての労苦によって楽しみを得ることは神の賜物である。


つまり、神はこの世で起こりうるすべてのことに「時」を定め、「永遠」を定められた。わたしたちは神のように「時」を定めることも、未来を見ることもできないし、世の中がこの先どう変わるかわからないけれど、わたしはこう解釈しました。もし神が苦しみにも「時」を定められたのなら、苦しみの中にも美しさがあり、わたしたちはそれを見出すことができるはずだと。どんな時も楽しみを探しながら前向きに生きたいですね

ピート・シーガーはこの詩の最後に2行だけ自分の想いを加えています。

平和の時
それはきっとまだ遅すぎはしない


聖書を読んでから聴くと、このたった2行のメッセージがすごく心に響いてきます。
混乱した世の中に平和を願う想いは、ピートが90歳を迎えた今も変わりません

90年代のバーズの映像です♪

http://www.youtube.com/watch?v=aNopQq5lWqQ


☆関連記事☆
The Winds Are Singing Freedom(風は歌うよ)
8月に取り上げたこの歌の3番からも「コヘレトの言葉」が読みとれますね!
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「天使のハンマー」 by ピーター・ポール&マリー

ピーター・ポール&マリーの名曲といえばたくさんありますが、「天使のハンマー」(If I Had a Hammer)も初期の代表作のひとつですね。

1949年にウィーバーズのメンバーだったピート・シーガーとリー・ヘイズが作り、はじめは「ハンマー・ソング」(The Hammer Song)というタイトルで歌われていました。「当初はあまりいい作品とはいえなかったけれど、後にPP&Mが素晴らしい曲にしてくれたんだ。」ピート・シーガー「虹の民」の本の中で確かそう語っていたと思います。

この歌は1962年の10月にPP&Mにとって初めてのTop10ヒットを記録しています。そして翌年、あのキング牧師が有名な“I Have a Dream”の演説を行った「ワシントン大行進」の時にも象徴的に歌われていたそうです。「勝利を我等に」(We Shall Overcome)と同じように、この歌も「公民権運動の象徴」だったのですね。

いたってシンプルなメロディ(実はこれもペンタトニック(5音階)なのです)、親しみやすいリズム、そして、平等や自由や愛を真摯に求めるメッセージ。この歌の力強さとPP&Mの熱心さが、公民権運動の真っただ中に多くの人の心を動かしたのでしょうね

http://www.youtube.com/watch?v=lUKB3PxG-0E


こちらはアーロ・ガスリーピート・シーガーの歌です。ピートはもともとこんなふうにソング・リーダーに続いて聴き手も一緒に歌えるように曲を作っていました。みなさんも一緒に歌ってくださいね。Sing Out Loud!

「シング・アウト」(Sing Out!)といえば、1950年の5月に創刊されて以来ずっと続いているアメリカのフォーク・ソングの雑誌の名前ですが、それはこの歌の歌詞からつけられたのだそうです。もちろんこの歌は創刊号で取り上げられています。

みんなで声に出して歌い、メッセージを発する。これぞフォークのスピリットですね

http://www.youtube.com/watch?v=ujzKk_4WBsE
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「虹の民」 by ピート・シーガー

鞍掛山霊園より

桜のピンク、日の光の黄色、野山の緑、海の青。日立の春はわたしたちにはとても描けない、美しい自然の絵のように思えます。上の写真は先日「春のさすらい」に出た時のものですが、こんな光景がこの先も変わらず見られたらいいなぁーと切に思います

しかし、近年桜の季節は昔より早まっているのを感じます。これも温暖化の影響でしょうか。植物が生育に適する環境を求めて移動していくなら、このまま温暖化が進むと日立の桜並木は消え、未来の子どもたちに見せてあげることができなくなるかもしれません。

さらに、寒い地域に生きる植物は棲みかを失ってしまうでしょうし、動物も同じでしょう。また、環境の変化により作物が育たなくなったり、新しい病気が流行ったりすれば、わたしたちの子孫も生きられなくなってしまうでしょう。豊かな暮らしを手に入れている一方で、大切なものを失っているのかなぁーと感じます。

わたしたちは地域や年代、考え方はさまざまですが、故郷はただひとつであり、すべてのいのちはそこに生きる家族だと思うのです。互いに支えあって、この故郷を未来へ引き継いでいく。そのためにできることを一緒に考えましょう。どんな小さなことでもかまいません。みんなが集まれば大きな力になると信じます

今日は「アースデイ」、地球環境保全を考え、行動を起こすきっかけをつくる日です。今日みなさんに集まっていただいたのは、一緒に歌を歌うことで心をあわせるためです

ご紹介する歌は、もうすぐ90歳を迎えるピート・シーガーの「虹の民」(My Rainbow Race)です。下の映像は2007年12月にインドネシアで行われた「国連気象変化会議」に向けて歌われたものですが、今この歌とメッセージを聴いても深く考えさせられますね

ピート・シーガーのメッセージ)

この歌は30年ほど前にできあがったんだ。日本でコンサートをした帰り、太平洋の上空を飛びながらふと思いついたんだ。今これを歌うのは、私たちひとりひとりが地域の活動に関わる必要があるからなんだ。石油や石炭を使いすぎるのをやめよう。地球温暖化や海面の上昇をきっと止められるはずさ、みんなで力を合わせれば。参加しよう!

自分の地域で活動しよう。責任を持って、持続可能な生活のために。なぜって? 私たちはこの地球を愛しているから。そして、お互いを愛しているから。


頭上に広がるひとつの青空 岸を洗うひとつの海
青くて丸いひとつの地球 これ以上を誰が求めるだろう
愛しているからこそ もう一度伝えてみよう
私の虹の民に 消えてしまう日が近づいていると

ダチョウのように 頭を砂に埋めて
現実から目を背けたいと思う人もいる
思うがままに 夢を形づくって
欲に取りすがる手を離したいと望む人もいる

手っ取り早い方法をとることを望む人は
毒や爆弾は 私たちに必要だと思っているけれど
信じない人をみな殺しにすることはできないだろう?
自由を手に入れるのに 近道なんてないんだ

伝えよう 子どもたちに 母親や父親にも
今こそ分かち合うことを知る最後の機会なんだ
私たちみんなに与えられてきたものを


http://www.youtube.com/watch?v=vpiVCsrsexs


前回登場したアイリッシュ・フォーク・デュオ、メイケム&クランシーによる演奏もご紹介します。コーラスのところだけでも、よろしければご一緒に歌ってみてくださいね

http://www.youtube.com/watch?v=2HLA_8PYLgg


ピート・シーガーは60年代の終わりから、ハドソン川をはじめ、水をきれいにする活動を主に、野外での環境保護活動を熱心に続けていますが、先日4月18日は地元ニューヨークのコロンビア大学でのアースデイのイベントに参加していたと、記事が出ていました。

みなさんも何かできることが見つかりましたら、地球への誓いや、虹の民への励ましの言葉を送っていただけるとうれしいです。わたしはこれからも日立の街での活動に進んで関わり、こちらではみなさんと一緒に歌を歌うことで、想いを伝えたいです

☆関連記事☆
「虹の民におくる歌」~ピート・シーガーの自伝
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テーマ:日記 - ジャンル:音楽

「スモーキーの頂上で」 by ウィーバーズ

寒い日が続いていますが、みなさんはお元気ですか?

9日は東京でも雪が降りましたね。予報ではわが町日立も雪のゾーンに入っていたので、わくわくしていたのですが、期待は見事に裏切られ(笑)、冷たい雨に終わりました。関東の北部でも、日立は太平洋沿岸で、雪はなかなか降りません。日々雪と闘っている日本海側の方々からすれば、「うらやましい~」なんて思われているかもしれませんが、寒いのに雪が降らない冬は、やはり寂しいです・・・

今日は憧れの雪山に思いをはせて、「スモーキーの頂上で」(On Top of Old Smoky)という歌をご紹介しましょう。

「オールド・スモーキー」とは、アパラチア山脈にある高い山だと思われます。具体的にどの山を指すのかはわかりませんが、アメリカに移住したアイルランド系の人々によって歌われていたようです。アパラチア山脈の西側でアイルランド系の人々によって形成された音楽が「カントリー&ウエスタン」なのですが、この歌もそれを代表する歌のひとつといえるでしょうね

内容は、心から愛していた恋人に裏切られ、死にそうなほど悲しみに打ちひしがれた女性の物語で、「恋をしても決して夢中になってはいけないよ」という教訓のようなメッセージも聴き取れます。なんとなくピーター・ポール&マリーの「レモン・トゥリー」(Lemon Tree)に通じるものがありますね。

この歌はアメリカン・フォークの草分け的グループともいわれるウィーバーズ(The Weavers)によって歌われ、1951年に全米最高2位を記録しています。若きピート・シーガーがみなさんも一緒に歌えるようにとリードをしています。シンプルなメロディの繰り返しですので、歌える方はぜひご一緒に歌ってみてくださいね

http://jp.youtube.com/watch?v=g_1pgFgagbE
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「虹の民におくる歌」~ピート・シーガーの自伝

虹の民におくる歌―『花はどこへいった』日本語版
虹の民におくる歌―『花はどこへいった』日本語版

(2000/06)
ピート・シーガー

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わたしはアメリカン・フォーク・ソングが大好きで、みなさんと熱く語りあえる場を求めてこのブログを開設しましたが、始めてみると知らないことがいっぱい。それで、歴史書や歌い手たちの伝記を読んでは新しい発見をして、その感想や自分の考えを一緒に記録しているのです。たとえ経験豊富なリアルタイム世代であったとしても、毎回新しい発見を綴っていると思います。

今回は、この夏休みに熱心に読んだ本をご紹介したいと思います。「虹の民におくる歌」(Songs for Rainbow Race)という、ピート・シーガー本人が綴った生涯の歌と活動の記録です。これまでに「花はどこへ行った」「勝利を我等に」「ガーデン・ソング」について記事を書いてみて、彼の歌に対する想いに深く共感し、ぜひとも彼の物語を読んでみたいと思ったのです。

最も印象に残ったのは、最も単純なことでした。フォーク・ソングとは、古くからの伝統を受け継ぎながら、そこに新しい何かを加えて、人から人へ歌い継がれていくものであり、人は誰しもフォーク・シンガーになれるのです。決して商業的なものではなく、地球上のすべての人々とともに生きるためのコミュニケーションの手段なのですね

この本には日本でよく知られている歌や、ピートが日本で歌われてほしいと願う歌が集められ、それぞれについて歌が生まれた背景や演奏の方法などが語られています。ピートの生誕80年記念に彼の自伝を訳して出版したいという日本のファンの要望にとても喜んだのでしょう。ピートは訳者たちとともに、日本のファンに向けた新しい創作版として自伝を編集し、タイトルも新しくつけるべきだと言いました。

それを受けて、訳者の矢沢寛さんが日本語版のタイトルに選んだのが「虹の民」(My Rainbow Race)という歌です。とてもすばらしい歌で、感動しました。ピートの強い想いがこめられた、地球とそこに生きるすべての人々への愛の歌、来年のアースデイにみんなで歌いましょうね♪

アースデイに記事を書きました(09.04.22) → 「虹の民」 by ピート・シーガー

この本はかなり高価なのですが、初版のうち100冊は全国の図書館に贈呈されたということですので、興味のある方はぜひ大きな図書館をのぞいてみてくださいね
あ、茨城にお住まいの方は、松月が今借りておりますので、申し訳ありませんが、明後日までお待ちくださいませ(笑)

見つけた場所 → 茨城県立図書館 地下書庫
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らいむ&りーずん(2011.4- )

現在、松月は千葉からゆる~く発信中♪

プロフィール( -2011.3)

松月

Author:松月(しょうげつ)
別名「日立の笛吹き娘」

20代ですが、アメリカン・フォーク・ソングに10年間も熱中しています。

茨城で演奏活動されている読者の方々の影響で、現在はブルーグラスに傾倒?
広場にティンホイッスルを持ちこんで、人と地球にやさしい?音楽を発信中。

ご感想・ご意見の書きこみ歓迎♪もちろん楽器(演奏の話)の持ちこみも歓迎♪各記事の下で、レッツ・セッション♪♪

初めての方は、こちらへどうぞ☆
松月の芳名録

YouTubeに演奏を載せています。
よかったら聴いてみてくださいね♪
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