12月05日 The! Windsの「水戸ブルーグラスナイト」(茨城・水戸)
☆おわび☆
21日はのどを痛めてしまい、伝染を防ぐため演奏活動を自粛しました。(涙)
楽しみにしてくださった方(もしいらしたらですが)、申し訳ありませんでした。
お休みをいただき、すっかり元気になりました。みなさんも気をつけてくださいませ♪
No.143 里美カントリーミュージックフェスティバルに参加しました! Part 3
No.142 里美カントリーミュージックフェスティバルに参加しました! Part 2
No.141 里美カントリーミュージックフェスティバルに参加しました! Part 1
No.139 「ターン・ターン・ターン」 by バーズ
No.137 「グレイスランド」 by ポール・サイモン
里美カントリーミュージックフェスティバルに参加しました! Part 3
→ 里美カントリーミュージックフェスティバルに参加しました! Part 1 / Part 2

明くる朝、快い光に起こされて外を見れば、澄みきった青空が広がっていました。
前日が荒天だったこともあり、喜びはひとしおです。やはり紅葉には青空が似合います


ふれあい館で朝食。ほかに「塩むすび」と「けんちん汁」をいただきました。
里美村の自然の恵みと人々の心の温かさに感謝しながら・・・

フェス2日目はフリーの書き込み式ライブが行われます。つまり、普段のバンドのほか、ゆうべの交流で親しくなった仲間と自由にユニットを組んだりしてエントリーするのです。
ゆうべに引き続いて、いろんな方が声をかけてくださり、わたしはふれあい館の入り口付近で、ギターやバンジョーの方と一緒にフォスターの曲や古いアメリカン・フォークソングを演奏したり、珍しい楽器を見て回ったりして本当に楽しい時を過ごしました


中でも興味深かったのがハンマー・ダルシマー(hammered dulcimer)でした。琴の仲間で、薄い木製のスティックで軽くはじいて鳴らします。どこか中国的な音に惹かれます。ちょっと触らせていただき、これで「スカボロー・フェア」を演奏しました。
ステージもよかったです。秋晴れの空に響く音楽はより明るく感じられました。
暖かい日ざしの中で、お客さんたちは本当に幸せそうに見えました

最後は出演者全員がステージに上がり、ジャムをすることになりました。
松月も誘っていただきました。お客さんの前で演奏できるんですよ。すごーい!!
(次の写真は会場にいらした常陸のTさんが撮ってくださいました。)

Aキーの3コードの曲に、即興でメロディをつけていたのですが、、、
無意識に「この木なんの木」を吹いていました。(笑)
でも、この日は本当に「ある日立市民がアイルランドの笛でもってブルーグラスの次の時代に新しい風を吹きこんだ」と言えたのかもしれません。この素晴らしい青空のもと、文字通りの里の美しさの中にみんなが集まって演奏できたことは忘れられないと思います

たくさんの出会いがあり、とても充実した2日間を過ごさせていただきました。
参加者のみなさん、里美村のみなさん、迎え入れてくださって本当にありがとう!

☆お楽しみコーナー☆
今回は「永遠の絆」(Will the Circle Be Unbroken)をご紹介します。
ニッティー・グリッティー・ダート・バンド(The Nitty Gritty Dirt Band)の名曲!
このフェスで多くの方と「永遠の絆」を結ぶことができました。心から感謝です。
http://www.youtube.com/watch?v=MKmL4k4-Qio
☆関連リンク☆
万丈童子さんのホームページ
茨城のブルーグラス・バンド。掲示板に詳細なレポートがあります。
常陸のT's BLOG
常陸のTさんの素敵な写真集。2日目の青空に参加者の熱心な顔がいっぱいです!
里美カントリーミュージックフェスティバルに参加しました! Part 2
→ 里美カントリーミュージックフェスティバルに参加しました! Part 1
山に囲まれたのどかな里美村の広場に1日響き渡った陽気な音楽を、始めから終わりまで楽しませていただいたわけですが、実はこの「小旅行」は日帰りの旅ではないのです。
フェスは2日間行われるので、遠くから集まったバンドは里美でひと晩キャンプするのです。つまり一緒に晩ごはんを食べて、夜更けまで演奏するのです。「万丈童子」の斉藤さんは「1泊してジャム・セッションに参加しませんか?」と誘ってくださったのでした。
わたしはブルーグラサーじゃないし、本当に仲間に入れてもらえるのか心配で、声をかけられずにいましたが、そんな時やさしく声をかけてくださった方がいました。ひとみさんというこの日の司会を務められたお姉さんでした。カントリー・スタイルがキマっていてカッコよかったので、午前中にちょっと話しかけてみたのですが、ここで親しくなり、この後も一緒に楽しむことができてうれしかったです。彼女はわたしを斉藤さんのところへ連れて行ってくださいました。ひとみさん、本当にありがとうございました!


そしてわたしはメンバーに紹介されたわけなのですが、当ブログへの反響がすごくて驚きました。チャド・ミッチェル・トリオが大好きでLPを何枚も持っていらっしゃる方や、なんとニュー・フロンティアーズと同じ学校の1年先輩だという方とお話しすることができ、それだけでも大収穫でした。「楽器は持ってこられましたか?」と聞かれ、ホイッスルを取り出して吹いてみていると、周りの方々が興味津々で話しかけてくださったのです。
「それは何という楽器ですか?」
「どこの国の楽器ですか?」
「どこで手に入れたんですか?」
その答えはこちらの記事をご覧くださいませ(笑)
→ ティンホイッスルも、よかっぺ♪
カントリーのルーツといわれるアイリッシュには欠かせない笛系ですが、カントリーにはどういうわけか出てこないんですよね。だから、とても珍しかったようなのです。
さて、そうしているうちに食事の準備が整い、晩餐会が始まりました。数名のブルーグラサーと里美村の方々が腕をふるってくださいました。すごく豪華。中でも手作りの鮭の燻製は素晴らしかったです。みんなで一片ずつ分けあっておいしくいただきました


そしてお待ちかね、ジャム・セッションの始まりです。バンドが入り乱れてのステージで大いに盛り上がりました。イーグルスの「テイク・イット・イージー」(Take It Easy)や当ブログの常連・Georgeさんから教わった「ネヴァー・エンディング・ラヴ」(Never Ending Love)なども演奏されてうれしかったです。軽快な曲に対しては、アイリッシュ風に2本のスプーンで拍子をとったりして楽しませていただきました


そんな時です。突然1人の男性から声をかけられました。
「僕はアイリッシュも演奏するんだけど、前へ出て一緒にやらない?」
もうすごくうれしくて・・・そんなわけで、ギターとフィドルとマンドリンの方と一緒に
即席バンド「アイリッシュ」を結成し、前で何曲かやらせていただきました!

♪「セント・アンズ・リール」(St. Anne's Reel)
♪「サリー・ガーデン」(Down by the Salley Gardens)
♪「春の日の花と輝く」(Believe Me, If All Those Endearing Young Charms)
ものすごい拍手と声援をいただきました。カントリーのステージで笛吹きがこんなにウケるとは思っていなかったので、この上なくうれしかったです。本当に感謝しています

さて、夜も深まり、参加者たちは寝る準備に入ります。
松月を含む約10名はふれあい館ではなく、近くの旧家へ移動することになりました。
夜道には何もなく真っ暗でしたが、だからこそ輝いて見えた満天の星!

旧家の囲炉裏を囲んで、再び飲み、話し、歌います!
みんなで楽しめれば、広い家の寒さも感じられませんね


ここでも何曲か演奏させていただきました。爽快でした。この部屋でリーダー格だったギターの金森さんをはじめ、伴奏や手拍子をしてくださったみなさん、ありがとう

♪「セント・アンのバラード」(The Ballad of St. Anne's Reel) → No.102
♪「コンドルは飛んで行く」(El Condor Pasa) → No.135
♪「故郷へかえりたい」(Take Me Home, Country Roads) → No.130
セッションは午前2時まで続きました。もう最高です・・・。おやすみなさい・・・。

☆お楽しみコーナー☆
今回は「バンクス・オブ・ジ・オハイオ」(Banks of the Ohio)をご紹介します。
ここではGeorgeさんの参加されているバンド「からっ風」の演奏でお楽しみください☆
http://www.youtube.com/watch?v=rkX9AUVz-5M
→ Part 3へすすむ
里美カントリーミュージックフェスティバルに参加しました! Part 1
山に抱かれたのどかな町は、ここ日立市の隣町とは思えないほど長い道の先。
まさに「スイート・ロッキー(じゃないけど)・マウンテン・パラダイス」でした


今は紅葉がちょうど見ごろで、特に赤と黄色の木々の共演が素敵でした。
四方がこんな紅葉の山なのです。絶景です。これで晴天なら言うことなしですね


舞台は「里美ふれあい館」のイベント広場。そこでは「かかし祭り」が行われていて、
たくさんの案山子たちが寒そうにしながらも、笑顔で出迎えてくれました。
松月はこの日、ここでもうひとつのイベントに参加するためにやって来たのです。
それは「里美カントリーミュージックフェスティバル」。
茨城のブルーグラス・バンド「万丈童子」(ばんじょうどうじ)のメンバーの方が、地域密着&アイリッシュに傾きつつあった当ブログを見つけ、誘ってくださったのがきっかけでした。カントリーやブルーグラスも好きだし、紅葉狩りや案山子祭りなど茨城の田舎の秋を満喫できるのもいいなと思い、小旅行気分でやって来たのでした。
10時30分、雨の中で少数のお客さんたちと案山子たちに見守られながら「万丈童子」さんの演奏が始まりました。バンジョーの響きは雨や寒さを吹き飛ばすような楽しさと温かさにあふれていました。ブルーグラス、ますます好きになりましたよ


続けて、カナダの方も参加している国際派バンドや、ベルやシンバルを取りつけた洗濯板を抱えたジャグ・バンドや、アイリッシュ・テイストも感じさせるバンドなどが次々に登場しました。それぞれが楽しい演奏でまったく飽きさせず、わたしは夢中で聴き入っていましたが、ずっと体を動かしておなかがすいたので、ちょっとひと休み。
茨城で「秋の味覚」といったらこれだっぺ!・・・「常陸秋そば」。

会場ではこの日、地元の方々が新そばを用意してくださっていました。
新そばは緑がかっていて、香りのよいのが特徴だと教えていただきました。
村人たちの心のこもった「けんちんそば」で、元気になりました!


その後も全国から集まったバンドが素晴らしい演奏を披露してくださいました。中でも驚いたのが仙台の「ファンタスティック・ゲイリー・バンド」。わたしとそんなに歳が変わらない若者バンドなのですが、ブルーグラスへの情熱が強く感じられ、とにかくすごかったです。ほかのお客さんもそう感じたのか、いちばん好評だったように思います

さて、すべてのバンドの演奏が終わったころには、集まったみんなの気持ちが雨雲を飛ばしたのか、青空が見られ、西の空が赤く染まっていました。明日は晴れるといいな、と思いながら帰宅の準備・・・はしません。実はこのカントリーフェス、まだ始まったばかりなのです。いったいどういうことなのかって? Part 2をお楽しみに!!
☆お楽しみコーナー☆
1記事に1曲、演奏された曲を(よそのバンドのですが)ご紹介しますね。
まずは 「ユー・アー・ホワット・アイ・アム」(You Are What I Am)です。
昨日ちょうど71歳を迎えられたゴードン・ライトフットの作品です!
http://www.youtube.com/watch?v=0jrPYkmoxiI
→ Part 2へすすむ
「ターン・ターン・ターン」 by バーズ
今日はバーズの「ターン・ターン・ターン」(Turn! Turn! Turn!)をご紹介します。
同名のアルバムに収録されたこの曲は、1965年の暮れに全米1位を記録していますね。
![]() | ターン・ターン・ターン (2005/04/06) ザ・バーズ 商品詳細を見る |
初めこのタイトルだけ見た時、ダンス・チューンかと思ったのはわたしだけでしょうか。でも、実際に詩を聴いてみて気づきました。繰り返される"A time of 〜"という言葉・・・そう、「まわる」のはこの歌のキーワードとなっている「時」だったのですね。
この詩は本当に詩的というか、哲学的な内容ですよね。実はこれ、旧約聖書の「コヘレトの言葉」または「伝道の書」(The Book of Ecclesiastes)と呼ばれる1節が元になっているのです。1959年、ピート・シーガーがこれに美しい曲をつけて歌にしたのでした

ピートのインタビューを見つけました。出版社から「プロテスト・ソングは売れないから新しい歌を書けないのか」という手紙をうけて怒り、ポケットから取り出した詩に即興で曲をつけた、と言っているようですね。
http://www.youtube.com/watch?v=9WT6-BIav2I
フォークソングと聖書や賛美詩には「神の言葉を伝える」という点で深い関わりがあると思います。わたしは図書館へ旧約聖書を探しに行きました。そして見つけました、この詩の原文は「コヘレトの言葉」の第3章にありました!


こちらでも読めますよ! → 日本語版/英語版
天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。
生るるに時があり、死ぬるに時があり、
植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
(中略)
神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。
わたしは知っている。人にはその生きながらえている間、楽しく愉快に過ごすよりほかに良い事はない。
またすべての人が食い飲みし、そのすべての労苦によって楽しみを得ることは神の賜物である。
つまり、神はこの世で起こりうるすべてのことに「時」を定め、「永遠」を定められた。わたしたちは神のように「時」を定めることも、未来を見ることもできないし、世の中がこの先どう変わるかわからないけれど、わたしはこう解釈しました。もし神が苦しみにも「時」を定められたのなら、苦しみの中にも美しさがあり、わたしたちはそれを見出すことができるはずだと。どんな時も楽しみを探しながら前向きに生きたいですね


ピート・シーガーはこの詩の最後に2行だけ自分の想いを加えています。
平和の時
それはきっとまだ遅すぎはしない
聖書を読んでから聴くと、このたった2行のメッセージがすごく心に響いてきます。
混乱した世の中に平和を願う想いは、ピートが90歳を迎えた今も変わりません

1965年のバーズの映像です。やっぱりこれ、ダンス・チューンなのか!?(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=MWg3b15ITS8
☆関連記事☆
The Winds Are Singing Freedom(風は歌うよ)
8月に取り上げたこの歌の3番からも「コヘレトの言葉」が読みとれますね!
テーマ:懐かしのフォ−クソング - ジャンル:音楽
「グレイスランド」 by ポール・サイモン
![]() | グレイスランド(紙ジャケット仕様) (2006/09/20) ポール・サイモン 商品詳細を見る |
なので、わたしは7月のS&G来日公演でポールがソロでこのアルバムから2曲も歌ってくれて大感激しました。周りで聴いていた方々は何だか退屈そうで、みんなで盛り上げられなかったのは残念でしたが。たいていの方はS&Gとはまったく違うサウンドに衝撃を受け、ポールについていけなくなってしまっていたのかもしれませんね。(わたしもS&Gのオリジナル・アルバムを先に聴いてしまっていたら、そうなっていたかもしれません。)
というか、ポールのソロをS&Gに含めてはいけない気がします。全体に明るいのもそうですが、何よりも「リズム」を大切にしていると感じられるのです。そして、そのリズムの中に変なコーラス・・・失礼!「世界のどこかで力強く生きる民族の魂の声」がとけこんでいるのです。特に「シューズにダイアモンド」や「ホームレス」で聴かれるアカペラがすごいですが、これは南アフリカのレディスミス・ブラック・マンバーゾ(Ladysmith Black Mambazo)というグループがズールー語(Zulu)という言葉で歌っていたんですね。意味はわからないけれど、想いが伝わってくるようで不思議です。
解説によると、ポールは1984年の夏に友人から1巻のテープをもらって、南アフリカの音楽に惹かれたのがきっかけで、翌年南アフリカへ飛んで、現地のミュージシャンたちと一緒にこのアルバムを作ったということです。異国のリズムのはずなのに、どこか彼のルーツであるアメリカの50年代の音楽に近いものを感じて懐かしさを覚えたのだとか


今日ご紹介する「グレイスランド」(Graceland)はエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935-77)の眠る地であり、多くのファンが訪れる「聖地」ですよね。さらにエヴァリー・ブラザース(The Everly Brothers)もコーラスに参加しています。どちらもポールが10代のころ夢中になったミュージシャンですよね。それにサウンドも本当に50年代のアメリカを思わせるというか、カントリー・ロック調という感じです。ポールは南アフリカへ向かったけれど、心は自分の音楽の故郷へ向かったのでしょうね!

このアルバムは世界中で話題になりましたが、南アフリカは当時アパルトヘイトで経済制裁を受けていたため、かなり激論を呼んだそうです。でも、ポールは「南アフリカにもこんなに素晴らしいミュージシャンがいるんだぜ!」ということをアメリカに知らせたかっただけなのではないでしょうか。彼は現地のミュージシャンと一緒にジンバブエでコンサートを行っていますが、反アパルトヘイトへのメッセージがこめられていると思います。「僕らはみんなグレイスランドに迎え入れられるんだ!」というところで両手を広げているのが印象的ですが、この部分で「国境とか文化の違いとか関係なく、みんな同じ気持ちをわかちあって、同じ場所へ向かうんだぜ!」と言っているように聴こえるのです

何よりポールと、現地のミュージシャンたちと、観客たちの楽しそうなこと!!


http://www.youtube.com/watch?v=dXgQtL3aEmQ





祈りをこめて、世界中に 鐘の音を響かせましょう♪


