松月のRhymes&Reasons

今なお心に響くアメリカン・フォーク・ソングの詩の世界

Entries

「ティーチ・ユア・チルドレン」 by クロスビー・スティルス&ナッシュ

平和行進に参加しました

前回は終戦の日ということで、わたしの町が受けた戦災のお話をしましたが、その日、市役所の前で「平和集会」が行われ、その後「平和の鐘」まで、日立駅へ通じる大通りを市民200人くらいで反戦と核兵器の廃絶を訴えながら行進しました。

この大通りは終戦後、都市計画に基づいて整備された道で、平和な街になることを願って「平和通り」と名づけられました。約1kmの道の両側には115本の染井吉野が植樹され、4月になれば見事な桜のアーチとなって訪れる人々を迎えてくれます。でも今の季節も緑の木陰をつくってわたしたちを癒してくれているんですよ

そんな「平和通り」を、わたしも市民の1人として一緒に歩き、12時の「平和の鐘」に黙祷を捧げてきました。みんなで同じ目的をもって活動するのは楽しいですね

その後シビックセンターで、市内の中学生たちが戦災を体験した市民たちの話をスライドを見せながら一生懸命語ってくれました。力強いメッセージに涙があふれました。過去の悲しい歴史を繰り返さないようにと、語り継がれていくんですよね・・・。

ふと思ったのですが、平和運動も、環境保護活動も、フォークソングを歌うことも、、、古くから語り継がれてきたものに、新しい解釈を加えて、次の世代に語り継いでいくというところが似ていますね・・・。これからも松月はがんばりますよ

さて、今回は「子どもたちによーく教えてあげなさい!」ということで、「ティーチ・ユア・チルドレン」(Teach Your Children)という歌をご紹介します。クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash and Young; CSN&Y)のアルバム「デジャ・ヴ」(Deja Vu)の2曲目に収録されている親しみやすい歌です。

今日はクロスビー・スティルス&ナッシュ(Crosby, Stills and Nash; CS&N)の3人による演奏を楽しみましょう。3人とも元々別々のグループで活躍していて、すごく個性が強いと思うのですが、きれいなハーモニーを聴かせてくれますね♪

☆メンバー紹介☆  向かって左から
スティーブン・スティルス(Stephen Stills, 1945- )
デイビッド・クロスビー(David Crosby, 1941- )
グレアム・ナッシュ(Graham Nash, 1942- )

http://jp.youtube.com/watch?v=p6pphVs8bF0

「リムニーのベル」 by バーズ

平和の鐘

今日は8月15日。太平洋戦争が終結して63年になります。

1945年、広島市や長崎市への原爆投下をはじめ、日本中の町が空襲や艦砲射撃を受けましたが、今わたしのいる日立市もその1つでした。軍需工業地域だったので、主に工場に向けて3度にわたって連合軍による大規模な攻撃を受け、工員と一般市民あわせて1500人以上の尊い命が奪われたそうです。街で戦災の写真を見る機会があり、工場や市街地のように破壊された生活に耐える市民たちの姿にとても胸が痛みました。そして、改めて戦争の悲惨さ、平和の尊さを感じたのでした

もう2度とこんなことが起こらないように、、、過去の歴史を反省し、平和の尊さをずっと伝えていくために、1995年、市民たちは日立駅前に「平和の鐘」をつくりました。この鐘は恒久の平和を願う市民の心そのものであり、今でも1日5回、時を告げるメロディを奏でながら、わたしたちにメッセージを発し続けているのです・・・

「鐘」に関連して、今日の歌は「リムニーのベル」(The Bells of Rhymney)です。

この詩を書いたのは、アイドリス・デイビス(Idris Davies, 1905-53)というウェールズの詩人でした。彼はリムニーという町に生まれ、元々炭鉱の仕事をしていましたが、1926年、炭鉱労働者たちが労働時間の延長と賃金の引き下げに反対して起こした大規模なストライキを保守党の政府が激しく弾圧したことにより、彼は炭鉱の仕事をやめ、がんばって大学に入り、教職に就き、作詩を始めたのでした。この詩は炭鉱での災難が描かれた痛ましい物語なのです。ウェールズのいろいろな場所が出てきますので、興味のある方は地図で確認してみてくださいね

この詩はデイビスの友人で同じくウェールズの詩人だったディラン・トーマス(Dylan Thomas, 1914-53)のエッセイの中で語られ、ピート・シーガーがそれを見つけ、曲をつけたそうです。

そして1965年、バーズがアルバム「ミスター・タンブリン・マン」(Mr. Tambourine Man)の中でこの歌を歌い、あのビートルズに大きな影響を与えたそうなのです!

今日の映像は豪華3点盛りです! まず「ターン・ターン・ターン」(Turn! Turn! Turn!)、これもピート・シーガーの作品で、いずれ詳しくお話ししたい歌です。つぎに「リムニーのベル」、そして5月にご紹介した「ミスター・タンブリン・マン」です!

☆メンバー紹介☆
ロジャー・マッギン(Roger McGuinn, 1942- )(リード・ギター)
ジーン・クラーク(Gene Clark, 1944-91)(タンブリン)
デイビッド・クロスビー(David Crosby, 1941- )(ギター)
クリス・ヒルマン(Chris Hillman, 1944- )(ベース)
マイケル・クラーク(Michael Clarke, 1946-93)(ドラム)

http://jp.youtube.com/watch?v=OWlth2csLNw


☆関連リンク☆
始まりはいつもジョン・デンバー : The Bells Of Rhymney
ジョン・デンバーミッチェル・トリオ時代にこの歌を歌っていたんですね!
12弦ギターのすばらしい演奏に注目です!!

「早く家へ帰りたい」 by サイモン&ガーファンクル

先週は仕事に追われておりましたが、やっとこ夏休みです! 5月の連休以来のストレスがたまっておりますので、ネイチャー・セラピーの旅に出たいなぁ、なんて思っております。あ、でもその前に、1週間放置したブログを更新しなくては^^;

今日ご紹介するのはサイモン&ガーファンクルの「早く家へ帰りたい」(Homeward Bound)です。1966年にシングル・チャートで全米5位を記録し、「サウンド・オブ・サイレンス」(The Sound of Silence)に続くヒットとなった歌で、同年発表された3rdアルバム「パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム」に収録されています。

これは1965年9月、ロンドンに住んでいたポール・サイモンがイングランド北部の各地を巡る演奏の旅に出ていた時に書いた歌なのだそうです。毎日列車で移動し、毎晩歌を歌うという孤独な生活の繰り返しは、若いポールの心をロンドンの家へと向けさせたのでしょう。ポールの歌はどれもそうですが、詩から情景がありありと目に浮かんで、胸に迫ってくるのを感じます

ポールはこの歌をリバプール(Liverpool:ビートルズの出身地ですね)で書いたと語っているようですが、あるフォーク・クラブの経営者がリバプール近郊のウィドネス(Widnes)駅でポールを見送った時の印象が強かったのでしょう、ウィドネス駅には「ポール・サイモンがここで『早く家へ帰りたい』という歌を書きました」というプレートがあるそうです。

でも、どこで書かれたとしても、恋人(キャシー)や友達が迎えてくれるロンドンへの思いは変わらなかったでしょうね・・・。この夏休みを利用して故郷へ帰られる方も、改めて帰りを待っていてくれる人たちへ心を向けられてはいかがでしょう・・・。

今日の映像は1967年に行われた「モンタレー・ポップ・フェスティバル」(Monterey Pop Festival)からです。このにぎやかなイベント(いずれ詳しく書きたいと思います)の中でも、ポールのギターと2人の歌声のみのこの上なくシンプルな編成がいいですね。やっぱりS&Gはこうでなくっちゃ♪

http://jp.youtube.com/watch?v=U6K8wfyzAJQ


もう1つ、ポールがカントリーの大御所ウィリー・ネルソン(Willie Nelson, 1933- )の2003年のライブに参加し、一緒にこの歌をじっくりと歌っている映像もご紹介します。ウィリーも60年代にヒッピー・ムーブメントの影響を受けたそうで、「家へ帰ろうぜ!」と強く訴えているように感じられて、心にしみますね・・・

http://jp.youtube.com/watch?v=TqAJTCk6yHc

「漕げよマイケル」 by ハイウェイメン

前回の「舟を漕ぐ」という詩に関連して、今回は「漕げよマイケル」(Michael, Row the Boat Ashore)をご紹介しましょう。この歌もまた歴史ある歌ですね♪

アメリカン・フォーク・ソングには2つの大きな源流があります。1つは前回取り上げたような18〜19世紀にイギリスからの移民たちによって伝えられたバラッド(ballads:素朴な物語の詩)形式の歌で、もう1つは17世紀以降ヨーロッパ人たちに奴隷としてアメリカに連れて来られたアフリカ人たちの心の歌なのです

ヨーロッパの人々はアメリカ大陸を発見して以来、植民地として開拓していったのですが、労働力として西アフリカの人々をアメリカに連れてきて、奴隷として南部の綿花畑などで強制的に働かせていました。奴隷たちは故郷の文化から切り離され、キリスト教を受け入れるようになったのですが、それを労働の苦しみから救ってくれるものだと感じたのだそうです。彼らは1日の仕事を終えると、奴隷主に見つからないところにみんなで集まって、神に祈り歌っていたそうです。

彼らは労働の苦しみを歌にして、互いに励ましあっていました。神を崇め、自由を求める彼らの魂の叫びは「黒人霊歌」(Negro spirituals)と呼ばれ、のちにゴスペル(gospel)へと発展していきます。

さて、「漕げよマイケル」は19世紀にジョージア州沿岸で奴隷たちが歌っていた歌なのだそうです。鉄道も道路も整備されていなかった当時、作物は市場まで舟で運ばれていて、舟を漕ぎながら歌われていたのですね。この歌は旧約聖書の「出エジプト記」に基づいているそうです。エジプトの奴隷だったユダヤの人々が、ヨルダン川を下って、「約束の地」(The Promised Land)へ向かったというお話です。きっとアフリカ系の人々はこの奴隷たちに自分たちを重ねあわせていたのでしょうね・・・。

この歌もまたいろんな人が歌っていますが、「ハイウェイメン」(The Highwaymen)という5人組が1961年に歌って全米1位を記録しています。下の映像を見ると、今も元気に活動を続けているようですね。みなさんもご一緒にお楽しみくださいね

http://jp.youtube.com/watch?v=WEM8JgPninI


この歌を聴くと、小5(だったかな?)の頃を思い出します。校外学習でキャンプに行って、みんなでこの歌を(もちろん日本語で)歌いました。こういう行事が大好きだった松月はソング・リーダーを進んでやっていたんですよ

「明日の天気は?」 「晴れる〜や!」
「蜂に刺されたら?」 「腫れる〜や!」
「お茶碗落っことしたら?」 「割れる〜や!」
「校長先生の頭は?」 「ハ○る〜や!」


これを笑って聴いてくださった校長先生、本当にすみません・・・。

「ザ・ウォーター・イズ・ワイド」 by ジェイムス・テイラー

太平洋から朝日を望む

相変わらず暑い日が続いていますが、みなさんお元気ですか?
暑い日にはやはり水のある風景を・・・ということで、今朝は日立の海から「ザ・ウォーター・イズ・ワイド」(The Water Is Wide)という歌をお届けしましょう。

この歌は18世紀に、イングランドの南部に伝わる“O Waly Waly”という古いメロディに、“Lord Jamie Douglas”というスコットランドの古いバラッドの一部をのせて歌われるようになり、アイルランドに伝わったのだそうです。

当時イングランドの支配下にあったアイルランドでは、飢饉と伝染病の流行により、多くの人々がアメリカに移住しました。(そこで移民たちが様々な音楽の影響を受けて発展させたのが「カントリー・ミュージック」(country music)なのです。)

この歌は移民たちと一緒に、まさに海を渡って伝えられた歌だったのですね

“O Waly Waly”と“Lord Jamie Douglas”について詳しくはこちらを、
“The Water Is Wide”についてはこちらをご覧になってくださいね。

でも、Web上を探しただけではよくわからず、さらに詳しい文献を調べてみる必要がありそうです。結論が出るまで、あと30年ほどお待ちくださいませ・・・。(←冗談、、、じゃないかも^^;)

今の時点で確実に言えるのは、この歌は海を渡り、移民の子孫たちに伝えられ、20世紀にピート・シーガーボブ・ディラン、フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001)をはじめとする多くの人に歌われたということです。

今回は素敵な映像を見つけました。ジェイムス・テイラーがこの歌を歌っています!
彼は1991年のアルバム「ニュー・ムーン・シャイン」(New Moon Shine)の最後にこの歌を歌っています。きっと何か深く感じたものがあったのでしょうね・・・

http://jp.youtube.com/watch?v=opfEk_Yoksk


☆関連リンク☆
ホーム&ヒューマン・ナビ : THE WATER IS WIDE/Roger McGuinn
バーズのロジャー・マッギンも歌っているんですね!「聴きくらべ」もできます!
YouTube 動画で覚えよう英語の歌 : ▼ 47. 【 流れは広く 】  ハリー・ベラフォンテ / ニーヴ・パーソンズ / エヴァ・キャシディ
↑こちらも素敵です。“Waly Waly”の詩も取り上げてくださっています!

Menu

  メイン  記事を探す  その他

プロフィール

松月

Author:松月 (しょうげつ)
 60〜70年代のアメリカン・フォーク・ソング(とその周辺)が大好きです。詩を書くことも、絵を描くことも、風景写真を撮ることも好きです。でも何よりも好きなのは、みなさんと一緒に時を過ごすことです。わたしのブログに来てくださってありがとうございます!
 初めての方は、「初めての方へ」からお読みくださいね♪

お知らせ!

「第23回国民文化祭・いばらき2008」

わたしも日立市より応援しています♪

緑のgoo

Web検索による収益の15%が
環境保護団体に寄付されます!
知識をふやそう!緑をふやそう!!

最近の記事

最近のコメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

この木なんの木みんなの木!

「日立の樹」のブログです!
みなさんもぜひご参加ください♪

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

タグリスト

検索フォーム